「パソコンの電源が急に落ちるようになったけど、交換するべき?」「電源ユニットの交換料金って、相場はいくらなんだろう?」
そんな悩みを抱えていませんか。パソコンの心臓部ともいえる電源ユニットですが、交換となると料金や選び方が気になりますよね。自分で交換するやり方もあれば、パソコン工房やドスパラのような修理業者に依頼する方法もあります。
この記事では、パソコンの電源ユニット交換にかかる料金の相場から、あなたのPCに合った電源容量の目安・計算方法、性能を示すランクやサイズの選び方まで、分かりやすく解説します。交換時の注意点や、古い電源ユニットの捨て方にも触れているので、この記事を読めば、交換に関するあらゆる疑問が解決するはずです。
- パソコンの電源ユニット交換にかかる料金の相場と内訳
- 自分の使い方に合った電源ユニットの選び方
- 自分で電源ユニットを交換する具体的な手順と注意点
- 業者に依頼する場合と自分で交換する場合のメリット・デメリット
パソコン電源ユニットの交換料金と選び方の知識
- 交換料金の相場と内訳は?
- パソコン工房など業者別の料金比較
- プロ(修理業者)に交換を依頼するメリット
- 失敗しない電源ユニットの選び方とおすすめ
- 電源容量の目安と簡単な計算方法
- 性能を決める80PLUS認証ランクとは?
- PCケースに合う電源ユニットのサイズと規格
交換料金の相場と内訳は?

パソコンの電源ユニット交換にかかる料金は、パーツ代と作業工賃の合計で決まります。全体の料金相場としては、15,000円から40,000円程度を見ておくと良いでしょう。
料金が変動する最も大きな理由は、電源ユニット本体の価格です。電源ユニットは、電気を供給するパワー(W数)や性能ランク、ブランドによって価格が大きく異なります。例えば、一般的な事務作業で使うPCなら安いモデルで十分ですが、高性能なグラフィックボードを搭載したゲーミングPCなどは、パワフルで高価な電源ユニットが必要になります。
具体的には、電源ユニット本体の価格は安価なものなら6,000円程度から、高性能なものになると50,000円以上するものまで様々です。これに、業者に依頼した場合の作業工賃が4,000円から10,000円程度上乗せされる、と考えるとイメージしやすいかもしれません。自分で交換すればパーツ代だけで済みますが、その分、手間やリスクが伴うことも覚えておきましょう。
パソコン工房など業者別の料金比較

電源ユニットの交換は、パソコン工房、ドスパラ、PCデポといった主要なパソコン専門店に依頼することができます。お店によってサービス内容や料金体系が異なるので、自分に合った業者を選ぶのがおすすめです。
例えば、パソコン工房やドスパラは診断料が無料なのが嬉しいポイント。まずは不具合の原因が本当に電源ユニットなのかをプロに確かめてもらいたい、という場合に気軽に相談できます。実際の交換作業にかかる工賃は、パソコン工房が4,000円から、ドスパラはパーツ代込みで15,000円からとなっています。
一方、PCデポはプレミアム会員向けのサービスが充実しており、会員であれば簡単な処置は無料で受けられることも。ただし、電源交換のような本格的な作業は別途見積もりが必要です。以下に各社の特徴をまとめましたので、参考にしてみてください。
店舗名 | 診断料 | 交換料金(工賃) | 特徴 |
---|---|---|---|
パソコン工房 | 無料 | 4,000円~ + パーツ代 | 全国に店舗があり相談しやすい |
ドスパラ | 無料 | 工賃込み15,000円~ | 修理実績が豊富で安心感がある |
PCデポ | 要確認 | 要見積もり | プレミアム会員向けの特典が手厚い |
これらの店舗以外にも、地域密着型の専門業者も存在します。料金だけでなく、実績や自宅からのアクセスしやすさなども考慮して、信頼できる依頼先を見つけましょう。
プロ(修理業者)に交換を依頼するメリット

「交換料金を安く済ませたいから自分でやろうかな」と考える人も多いかもしれませんが、プロの修理業者に依頼することには、料金以上の大きなメリットがあります。
最大のメリットは、なんといってもその「安心感」と「確実性」です。パソコン内部のパーツは非常にデリケートで、些細なミスが他のパーツの故障につながることもあります。特に、ケーブルの接続先を間違えたり、静電気でパーツを壊してしまったりするケースは少なくありません。プロに任せれば、そういったリスクを心配することなく、確実に交換作業を完了してもらえます。
また、時間の節約になるのも見逃せないポイントです。自分で交換する場合、パーツ選びから手順の確認、実際の作業まで、慣れていないとかなりの時間がかかってしまいます。業者に依頼すれば、そうした手間をすべてプロに任せることができるのです。
さらに、メーカー製のパソコンや小型PCの中には、特殊な形状の「独自規格」の電源ユニットが使われていることがあります。このような場合、市販のパーツでは交換できず、専門的な知識や加工が必要になることも。そんな時でも、プロの業者なら柔軟に対応してくれるでしょう。
失敗しない電源ユニットの選び方とおすすめ

電源ユニットを選ぶ際にチェックすべきポイントは、主に「容量」「コネクタ数」「サイズ」「性能ランク」の4つです。これらをしっかり確認すれば、自分のパソコンに合わないものを買ってしまう失敗を防げます。
まず最も重要なのが「容量(W数)」です。これは、パソコン全体にどれだけの電力を供給できるかを示す数値で、足りないと動作が不安定になったり、そもそも起動しなかったりします。必要な容量の計算方法は次の見出しで詳しく解説します。
次に「コネクタ数」です。電源ユニットからは、マザーボードやグラフィックボード、SSDなど、様々なパーツに電気を供給するためのケーブルが伸びています。自分のパソコンに必要な種類と数のコネクタが揃っているか、事前に確認しておきましょう。分からなければ、交換前の電源ユニットと同じ構成のものを選ぶのが確実です。
「サイズ」と「性能ランク(80PLUS認証)」も大切な要素です。サイズがPCケースに合わなければ物理的に取り付けることができませんし、性能ランクは電力変換の効率、つまり「電気の無駄遣いの少なさ」に関わってきます。これらの詳細も、後の見出しで一つずつ解説していきますね。
電源容量の目安と簡単な計算方法

電源ユニットの容量は、パソコンの安定動作を支える上で非常に重要です。容量が不足すると、パソコンの性能を最大限に引き出せないばかりか、突然シャットダウンするなどのトラブルの原因にもなります。
一般的に、電源容量は「システム全体の消費電力の2倍」が理想とされています。これは、電源ユニットが50%程度の負荷で動作しているときに最も電力変換効率が良くなるためです。例えば、PC全体の消費電力が300Wだとすると、600W程度の電源ユニットを選ぶのが良い、ということになります。
とはいえ、「自分のPCの消費電力がわからない」という方がほとんどでしょう。そんな時は、以下の目安を参考にしてみてください。
PCのグレード | 主な用途 | 容量目安 |
---|---|---|
ローエンド | インターネット、書類作成 | 300W~500W |
ミドルレンジ | 一般的なゲーム、動画視聴 | 500W~750W |
ハイエンド | 高画質設定のゲーム、動画編集 | 750W~1000W |
ワークステーション | プロのクリエイター、研究開発 | 1000W以上 |
もっと正確に知りたい場合は、ドスパラやパソコン工房のサイトにある「電源容量計算機(シミュレーター)」を使ってみるのがおすすめです。自分のPCパーツ構成を選択していくだけで、推奨される電源容量を自動で計算してくれるので非常に便利ですよ。
性能を決める80PLUS認証ランクとは?

電源ユニットのスペック表でよく見かける「80PLUS認証」という言葉。これは、電源ユニットの性能を示す大事な指標で、「電気をどれだけ無駄なく使えるか」という電力変換効率をランク付けしたものです。
パソコンのパーツは「直流(DC)」の電気で動きますが、家庭のコンセントから供給されるのは「交流(AC)」の電気です。電源ユニットは、この交流を直流に変換する役割を担っています。しかし、変換する際に一部の電力が熱として失われてしまいます。このロスが少なければ少ないほど「変換効率が高い」良い電源ということになります。
80PLUS認証には、変換効率の高さに応じて6つのグレードがあります。グレードが高いほど効率が良く、発熱が少なくなり、結果として電気代の節約やパーツの長寿命化、ファンの回転数が抑えられることによる静音化につながります。
グレード | 変換効率(負荷50%時) | 特徴 |
---|---|---|
TITANIUM | 94% | 最高級。価格も高い。 |
PLATINUM | 92% | 高級。性能にこだわる人向け。 |
GOLD | 90% | 性能と価格のバランスが良く、最もおすすめ。 |
SILVER | 88% | 標準的。 |
BRONZE | 85% | エントリーモデル。価格重視なら。 |
STANDARD | 80% | 最低限の基準。現在では少ない。 |
どのランクを選べばいいか迷ったら、多くの場合でコストパフォーマンスに優れる「GOLD」認証のモデルを選んでおけば間違いないでしょう。
PCケースに合う電源ユニットのサイズと規格

意外と見落としがちですが、電源ユニットにはいくつかのサイズ規格があり、自分のPCケースに合ったものを選ばないと、そもそも取り付けることができません。購入してから「入らなかった…」という悲劇を避けるためにも、必ず事前に規格を確認しておきましょう。
現在、主流となっている規格は以下の通りです。
規格名 | 主な用途 | 特徴 |
---|---|---|
ATX | 一般的なデスクトップPC | 最も普及している標準サイズ。製品数が豊富。 |
SFX / SFX-L | 小型PC(スリムタワー、Mini-ITX) | ATXよりコンパクト。SFX-Lは奥行きが少し長い。 |
EPS | ハイエンドPC、サーバー | ATXより高い出力を想定。奥行きが長い製品が多い。 |
自分のPCケースがどの規格に対応しているかは、ケースの仕様書や公式サイトで確認できます。もし分からなければ、現在搭載されている電源ユニットのサイズを測ってみるのも一つの手です。
特に注意したいのが、同じATX規格でも製品によって「奥行き」の長さが異なる点です。PCケースによっては、奥行きが長い電源ユニットだと内部のケーブルや他のパーツと干渉してしまう可能性があります。購入前には、PCケースのスペック表で対応可能な電源の奥行きサイズもしっかりと確認しておくことをおすすめします。
パソコン電源ユニットの交換料金を抑える実践方法
- 自分で電源ユニットを交換するやり方・手順
- 電源ユニット交換で失敗しないための注意点
- 電源ユニットの交換時期と故障のサイン
- 古いパソコン電源ユニットの捨て方・処分方法
- 【2025年】おすすめの電源ユニットモデル
- ノートPCのACアダプター交換について
自分で電源ユニットを交換するやり方・手順

業者に支払う交換料金を節約したいなら、自分で交換作業にチャレンジしてみるのも良い選択です。手順さえしっかり守れば、決して難しい作業ではありません。必要な工具は、基本的にはプラスドライバー1本です。静電気によるパーツの破損を防ぐためのリストバンドがあれば、さらに安心して作業できます。
交換作業は、大きく分けて「準備」「取り外し」「取り付け」の3ステップです。
- 準備作業
まず、PCの電源を完全に切り、コンセントから電源ケーブルを抜きます。次に、PCケースのサイドパネルを開けるのですが、その前に必ず既存のケーブルがどこにどう接続されているかをスマホなどで写真に撮っておきましょう。これが後で命綱になります。写真を撮ったら、PCの電源ボタンを数回長押しして、内部に残った電気を放電させます。 - 取り外し作業
写真を見ながら、古い電源ユニットから伸びている全てのコネクタを、マザーボードやグラフィックボード、SSDなどから抜いていきます。コネクタは固い場合もありますが、無理に引っ張らず、ツメを押しながら慎重に外しましょう。全てのコネクタを抜いたら、PCケースの背面にネジで固定されている電源ユニット本体を取り外します。 - 取り付け作業
新しい電源ユニットをケースに設置し、ネジで固定します。その後は、最初に撮った写真を参考にして、新しい電源ユニットのケーブルを元の通りに各パーツへ接続していきます。全てのケーブルを接続したら、PCのカバーを閉じる前に一度電源を入れてみましょう。無事に起動すれば作業完了です!
電源ユニット交換で失敗しないための注意点

自分で電源ユニットを交換する際には、いくつか注意すべき点があります。これらを守ることで、パーツの破損や思わぬトラブルのリスクを大きく減らすことができます。
まず、作業を始める前に必ず静電気対策をしましょう。人間の体に溜まった静電気は、精密な電子部品であるPCパーツを一瞬で壊してしまうことがあります。作業前に水道の蛇口など、大きな金属に触れておくだけでも効果があります。専用のリストバンドを使うのが最も安全です。
次に、ケーブルやコネクタを扱う際は、絶対に無理な力を加えないでください。特にマザーボードに接続する24ピンのメイン電源コネクタは非常に固いことが多いですが、力任せに抜き差しするとマザーボード自体を損傷させてしまう恐れがあります。コネクタのロック(ツメ)をしっかり押さえながら、まっすぐ垂直に力を加えるのがコツです。
また、ケーブルの挿し忘れや、挿し込みが甘いといったミスもトラブルの元になります。全ての作業が終わったと思っても、もう一度全てのコネクタがしっかりと奥まで刺さっているかを確認する癖をつけましょう。余ったケーブルは、結束バンドなどでまとめておくと、ケース内の空気の流れを妨げず、冷却効率の低下を防ぐことができます。この交換作業は、PCケースの内部を掃除する絶好の機会でもありますので、ホコリが溜まっていたら一緒に綺麗にしてしまいましょう。
電源ユニットの交換時期と故障のサイン

パソコンの電源ユニットは消耗品であり、いつかは寿命を迎えます。一般的に、電源ユニットの寿命は約2年から5年と言われていますが、使用頻度や環境によって大きく変わります。
では、どんな症状が出たら交換を考えるべきなのでしょうか。代表的な故障のサインをいくつかご紹介します。
- 突然電源が落ちる、勝手に再起動する
作業中に突然シャットダウンしたり、何度も再起動を繰り返したりするのは、電力供給が不安定になっているサインです。電源ユニット内部のコンデンサなどが劣化している可能性が考えられます。 - 電源が入らないことがある
電源ボタンを押しても、うんともすんとも言わない。でも、しばらく放置したり、ケーブルを抜き差ししたりすると起動する。これも典型的な劣化症状です。 - 異音や異臭がする
電源ユニットの冷却ファンから「カラカラ」「ジー」といった異音が聞こえたり、焦げ臭いような匂いがしたりする場合は、かなり危険な状態です。速やかに使用を中止し、交換を検討してください。
これらの症状は、電源ユニットの寿命が近づいているサインかもしれません。もちろん、他のパーツの不具合が原因である可能性もありますが、特に3年以上同じ電源ユニットを使っている場合は、交換を検討する良いタイミングと言えるでしょう。
「最近パソコンからカラカラと異音がする…」「よくフリーズするようになった…」その原因、もしかしたら電源ユニットの劣化症状かもしれません。パソコンの心臓部ともいえる電源ユニットは、経年劣化するとPC全体の不調につながります。しかし、劣化の原因[…]
古いパソコン電源ユニットの捨て方・処分方法

無事に新しい電源ユニットへの交換が終わったら、古い電源ユニットを処分する必要があります。電源ユニットの捨て方は、主に3つの選択肢があります。
- 自治体の回収を利用する
最も一般的な処分方法です。多くの自治体では、電源ユニットは「不燃ごみ」や「金属ごみ」として無料で回収してもらえます。また、役所や公民館などに設置されている「小型家電回収BOX」に投函する方法もあります。ただし、自治体によってルールが異なるため、お住まいの地域のホームページなどで一度確認してみましょう。 - パソコンショップなどで買い取ってもらう
比較的新しく、性能の高い電源ユニットであれば、中古パーツとして買い取ってもらえる可能性があります。ハードオフのようなリサイクルショップや、ツクモ、じゃんぱらといったPCパーツ専門店に持ち込んで査定してもらうと良いでしょう。ただし、あまり高額な買取は期待できないことが多いです。 - 廃棄物処理業者に依頼する
複数の電源ユニットをまとめて処分したい場合などは、専門の廃棄物処理業者に依頼する方法もあります。ただし、個人での少量処分の場合は料金が割高になる可能性があるので注意が必要です。
ちなみに、電源ユニットにはハードディスクのように個人データは一切保存されていません。そのため、データを消去するといった特別な準備は不要で、そのまま安心して処分することができます。
他に処分するパーツがあれば、パーツ買取業者で買取あるいは無料処分してもらうこともできます。
パソコン回収業者を検討している方の中には「送壊ゼロの評判」が気になっている方も多いのではないでしょうか。特に、無料で回収を大々的に宣伝していると、怪しい・やばいといった声が気になったり、会社の信用や運営体制に不安を感じることもあるかもしれま[…]
【2025年】おすすめの電源ユニットモデル

「選び方のポイントは分かったけど、具体的にどのモデルが良いの?」という方のために、2025年現在でおすすめの電源ユニットを目的別にいくつかご紹介します。価格や性能を比較して、あなたのPCにぴったりの一台を見つけてください。
コストパフォーマンス重視の方向け
価格を抑えつつも、安定した性能を求めるならこのクラスがおすすめです。一般的な利用から、エントリークラスのゲーミングPCまで幅広く対応できます。
メーカー・モデル名 | 容量 | 認証 | 参考価格 |
---|---|---|---|
玄人志向 KRPW-BK650W/85+ | 650W | BRONZE | 13,000円前後 |
MSI MAG A650BNL | 650W | BRONZE | 6,500円前後 |
高性能・静音性を求める方向け
ハイエンドなゲーミングPCやクリエイティブな作業で使うなら、GOLD認証以上の高性能モデルがおすすめです。安定した電力供給はもちろん、静音性にも優れています。
メーカー・モデル名 | 容量 | 認証 | 参考価格 |
---|---|---|---|
Corsair RM1000e | 1000W | GOLD | 22,000円~ |
Thermaltake TOUGHPOWER GT 850W | 850W | GOLD | 15,000円~ |
小型PC向けのSFX電源
スリムタワーやMini-ITXケースでパワフルなPCを組むなら、小型で高出力なSFX規格の電源が必須です。
メーカー・モデル名 | 容量 | 認証 | 参考価格 |
---|---|---|---|
Corsair SF750 | 750W | PLATINUM | 18,000円~ |
SilverStone SX800-LTI | 800W | TITANIUM | 20,000円~ |
ここに挙げたのはほんの一例です。価格.comなどの比較サイトも活用しながら、最新の人気モデルや口コミをチェックしてみるのも良いでしょう。
ノートPCのACアダプター交換について

ここまでデスクトップPCの電源ユニットについて解説してきましたが、「ノートパソコンの場合はどうなの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
結論から言うと、ノートパソコンの「電源ユニット」にあたる部分は、ACアダプターと本体内部の基板に分かれており、デスクトップPCのように規格化されたパーツを自分で簡単に交換することは、基本的にできません。
ノートパソコンで「電源が入らない」「充電できない」といったトラブルが起きた場合、その原因の多くはACアダプターやケーブルの故障・断線です。この場合は、お使いのノートパソコンの型番に対応した純正のACアダプター、もしくは互換性のある製品を新しく購入することで解決します。ACアダプターは、家電量販店やオンラインストアで数千円程度から購入可能です。
もし、ACアダプターを交換しても症状が改善しない場合は、ノートパソコン本体内部の充電回路などが故障している可能性があります。このレベルの修理になると、専門的な知識と技術が必要になるため、無理に自分で分解しようとせず、メーカーやPC修理の専門業者に相談することをおすすめします。
パソコン電源ユニット交換料金の総まとめ
- 電源ユニットの交換料金相場はパーツ代と工賃込みで15,000円~40,000円程度である
- 料金の内訳は「電源ユニット本体価格」と「交換作業工賃」で構成される
- 業者依頼の工賃相場は4,000円から10,000円程度が目安となる
- パソコン工房やドスパラでは無料の診断サービスが利用できる
- プロに依頼する最大のメリットは作業の確実性と安心感である
- 電源ユニット選びでは「容量」「コネクタ」「サイズ」「80PLUS認証」の4点が重要
- 電源容量はPC全体の消費電力の2倍程度を目安に選ぶと効率が良い
- ドスパラなどの電源容量計算ツールを使えば簡単に必要容量を把握できる
- 80PLUS認証は電力変換効率を示すもので、GOLDランクが最もコストパフォーマンスに優れる
- ATXやSFXなど、PCケースに合ったサイズの規格を選ぶ必要がある
- 自分で交換する場合、作業前の写真撮影と静電気対策が非常に重要
- 交換時期のサインは突然のシャットダウンや再起動、異音・異臭など
- 古い電源ユニットは自治体の不燃ごみや小型家電回収で処分可能
- 電源ユニットに個人データは保存されていないため、データ消去は不要
- ノートPCの場合、パーツ交換ではなくACアダプターの買い替えが基本の対処法となる