PCの電源ケーブル、余ったからって安易に使い回していませんか?デスクトップPCやモニターのケーブルは見た目が似ていますが、実はワット数とアンペア、そして規格に違いがあります。互換性のないケーブルを使うと、その危険性は火災やPC故障の原因に。
このページでは、7A 125Vの意味やPSEマークの確認方法、見分け方から、古いケーブルや新しい自作PCでの電源ユニットケーブル、SATA電源ケーブル、ノートパソコンのACアダプターのメーカーによる違いまで解説。正しい選び方と購入場所を知って、安全にPCを使いましょう。
- PC電源ケーブルの使い回しに潜む危険性
- ケーブルの互換性や規格を見分ける方法
- デスクトップPCや自作PCなどケース別の注意点
- 安全なケーブルの選び方とおすすめの購入場所
PC電源ケーブルの使い回しに潜む危険性と基本
- 安易な使い回しが招く危険性と火災リスク
- PCパーツを破壊する故障の原因とは
- ケーブルの互換性を決める2つの条件
- 安全に使うためのPSEマークの重要性
安易な使い回しが招く危険性と火災リスク

PCの電源ケーブルを安易に使い回す行為には、最悪の場合、火災に至る重大な危険性が潜んでいます。特に、PC本体が要求する電流(アンペア)に対して、ケーブルが許容できる電流(定格電流)が低い場合に問題が発生します。
このメカニズムは以下のステップで進行します。
- 過電流: ケーブルの許容範囲を超える電流が流れます。
- 異常発熱: 過剰な電流により、ケーブルがジュール熱で異常に熱くなります。
- 被覆の溶解: 熱でケーブルを覆うビニール被覆が溶け始めます。
- ショート(短絡): 被覆が溶けて露出した内部の導線同士が接触し、ショートが発生します。
- 発火: ショートによる火花が、周囲のホコリやカーペットなどに引火し、火災を引き起こします。
また、コンセントとプラグの間に溜まったホコリが湿気を帯びて発火する「トラッキング現象」も、古いケーブルや傷んだケーブルではリスクが高まるため、注意が必要ですよ。
PCパーツを破壊する故障の原因とは
火災だけでなく、PC本体の故障も深刻なリスクの一つです。仕様に合わないケーブルを使うと、PCへの電力供給が不安定になり、電圧の変動や必要な電流を供給できないといった問題が発生します。
不安定な電力は、まずPCの心臓部である電源ユニットに大きな負荷をかけ、内部のコンデンサなどの部品を劣化・破損させます。そして、故障した電源ユニットが異常な電圧をPC内部に流してしまうと、事態はさらに悪化します。
連鎖的なパーツ破壊のリスク
異常な電圧は、マザーボード、CPU、メモリ、グラフィックボード、SSDといった高価なパーツを次々と破壊する可能性があります。最悪の場合、PCは二度と起動しなくなり、保存していた大切なデータも全て失われることになりかねません。
たった1本のケーブルの選択ミスが、PC全体の寿命を縮め、再起不能なダメージを与える原因になることを覚えておいてくださいね。
ケーブルの互換性を決める2つの条件

「じゃあ、どんなケーブルなら使ってもいいの?」と思いますよね。電源ケーブルの互換性は、次の2つの基準で判断できます。
- コネクタ形状が物理的に一致すること
PC側とケーブル側のコネクタの形が同じで、きちんと差し込めることが大前提です。 - 電気的仕様が適合していること
ケーブルの定格電流(A)が、PCが要求する電流値「以上」であることが絶対条件です。
ここでのポイントは、「ケーブルの定格電流 ≧ PCの要求電流」という関係です。「大は小を兼ねる」と覚えておくと分かりやすいかもしれません。
- 互換性があるケース(安全)
例: 10Aを要求するPCに、12A定格のケーブルを使用する。 - 互換性がなく危険なケース
例: 10Aを要求するPCに、モニター付属の7A定格のケーブルを使用する。
コネクタの形が同じでも、定格電流が下回っているケーブルを使うのは非常に危険なので、絶対にやめましょう。原則として、PCやモニターに付属してきた純正の電源ケーブルを使うのが最も安全ですよ。
安全に使うためのPSEマークの重要性
ケーブルを選ぶ際、絶対に見逃してはいけないのが「PSEマーク」です。これは、日本の電気用品安全法(Product Safety Electrical Appliance & Material)という法律に基づいて、国の定めた安全基準をクリアしていることを証明するマークです。
このマークは、絶縁性や耐熱性、強度といった厳しい技術基準をクリアした製品の証であり、安全に使用できるための最低条件と言えます。日本国内で電源ケーブルを製造・販売する事業者はこのPSEマークの表示が義務付けられているため、マークのない製品は違法な可能性があります。
確認のポイント
- プラグの根本やケーブルのタグにPSEマーク(丸形または菱形)があるか。
- マークの近くに、届出事業者名(製造・輸入した会社名)が記載されているか。
特に、フリマアプリや海外のECサイトで販売されている非常に安価な製品には、PSEマークがなかったり、偽造されていたりするケースも報告されています。このような製品は品質が保証されておらず非常に危険なため、絶対に使用しないでくださいね。
PC電源ケーブルの使い回しを正しく判断する方法
- 電流の確認方法と簡単な見分け方
- 「7A 125V」の意味を正しく理解する
- ワット数とアンペアの関係性を知ろう
- コネクタの主な規格と種類
- デスクトップPCとモニターでの注意点
- 古いケーブルと新しいPCの組み合わせ
- メーカーによる違いはあるのか?
- 自作PCの電源ユニットケーブルの注意点
- 間違えやすいSATA電源ケーブルの扱い
- ノートパソコンのACアダプターについて
- 紛失時に役立つケーブルの選び方
- 電源ケーブルの購入場所はどこがいい?
- PC電源ケーブルの使い回しまとめ
電流の確認方法と簡単な見分け方

安全にケーブルを使い回せるか判断するには、PC側とケーブル側の両方の電流値を確認し、比較する必要があります。以下の3ステップで簡単に見分けることができますよ。
ステップ1:機器が必要とする電流(A)を確認する
デスクトップPCの場合、電源ユニット本体に貼られたラベルを見てください。「INPUT」や「入力」という項目に「100-240V ~ 10A」のように書かれたアンペア値があります。これがPCが必要とする電流です。
ステップ2:ケーブルの定格電流(A)を確認する
次に、ケーブル本体の表面にある印字を探します。「<PSE> … 7A 125V」のように型押しされている部分の「7A」が定格電流です。プラグの根本に刻印されている場合もあります。
ステップ3:比較して判断する
最後に、2つの数値を比較します。
ケーブルの定格電流(A) ≧ 機器が必要とする電流(A)
この条件を満たしていれば安全に使用できます。もしケーブルの定格電流が下回っている場合は、絶対に使用しないでください。
機器によっては消費電力(W)で表示されていることもあります。その場合は「消費電力(W) ÷ 100(V) = 必要な電流(A)」で概算できますので、参考にしてくださいね。
「7A 125V」の意味を正しく理解する
電源ケーブルの表面によく見られる「7A 125V」という表記。この数字の意味を正しく理解しておくことが、安全なケーブル選びの第一歩です。
- 7A (7アンペア)
- これは、このケーブルが安全に流すことができる電流の上限値を示します。この値を超える電流が流れると、ケーブルが異常発熱し、最悪の場合は発火する危険があります。
- 125V (125ボルト)
- これは、このケーブルが耐えることができる電圧の上限値です。日本の家庭用コンセントの電圧は通常100Vですが、法律上の許容範囲や瞬間的な電圧変動に備え、安全マージンとして125Vと設定されています。
つまり、「7A 125V」とは、「最大125Vの電圧環境で、最大7Aの電流まで安全に使用できますよ」という意味になります。ケーブル選びで特に重要なのは、このアンペア(A)の数値です。
ワット数とアンペアの関係性を知ろう

PCのスペックでよく見る「ワット数(W)」と、ケーブルに表記されている「アンペア(A)」の関係も知っておくと便利です。この2つは以下の式で結びついています。
電力(W) = 電圧(V) × 電流(A)
日本の電圧は100Vなので、ケーブルが何ワットまで対応できるか、おおよその目安を計算できます。
| ケーブルの定格 | 計算式(日本国内) | 対応電力の目安 | 主な使用機器 |
|---|---|---|---|
| 7A 125V | 100V × 7A | 700Wまで | 一般的なモニター、事務用PC、低~中クラスのゲーミングPC |
| 12A 125V | 100V × 12A | 1200Wまで | 850Wや1000Wクラスの大容量電源を搭載した高性能ゲーミングPC、ワークステーション |
PCは常に最大電力で動いているわけではありませんが、ゲーム中など高負荷がかかった際の最大消費電力に耐えられるケーブルを選ぶ必要があります。そのため、電源ユニットのラベルに書かれた入力電流(A)を基準に選ぶのが最も確実で安全な方法ですよ。
コネクタの主な規格と種類
電源ケーブルのPCに差し込む側のコネクタには、国際規格(IEC 60320)で定められたいくつかの形状があります。代表的なものを覚えておきましょう。
| 規格名 | 通称 | 形状の特徴 | 主な使用機器 |
|---|---|---|---|
| C13 / C14 | 3Pインレット | 台形に近い3ピンのコネクタ。最も一般的。 | デスクトップPC、モニター、一部の業務用機器 |
| C5 / C6 | ミッキー型 | ミッキーマウスの顔のような形の3ピンコネクタ。 | ノートPCのACアダプター |
| C7 / C8 | メガネ型 | 数字の8の字に似た2ピンのコネクタ。 | ゲーム機(PS5など)、オーディオ機器、一部のACアダプター |
物理的に差し込めなければ話にならないので、まずは自分の使いたい機器のコネクタ形状を確認することが大切です。ほとんどのデスクトップPCやモニターは「C13」タイプが採用されていますね。
デスクトップPCとモニターでの注意点

多くのデスクトップPCとモニターは、同じ「C13」規格のコネクタを採用しているため、物理的にはケーブルを差し替えることが可能です。しかし、ここに大きな落とし穴があります。
それは、PCとモニターでは消費電力が全く違うという点です。
- モニター: 消費電力は比較的小さく(30W~80W程度)、付属ケーブルも7A定格のものがほとんど。
- デスクトップPC: 特に高性能なゲーミングPCは消費電力が大きく(500W~1000W以上)、付属ケーブルも12Aや15Aといった大電流に対応した太いものが使われます。
この違いを理解せずに使い回すと、非常に危険です。
【OK】PC用の太いケーブルを、モニターに使う
PC用の大容量ケーブルはモニターが必要とする電流を余裕でクリアしているため、安全に使えます。
【NG・危険】モニター用の細いケーブルを、高性能PCに使う
PCが要求する大電流にケーブルが耐えられず、過熱・発火する危険性が非常に高いです。絶対に行ってはなりません。
古いケーブルと新しいPCの組み合わせ
昔使っていたPCのケーブルが残っているからと、新しいPCに流用しようと考えている場合も注意が必要です。古いケーブルにはいくつかのリスクがあります。
- 経年劣化: 長年の使用で被覆が硬化してひび割れたり、内部の銅線が酸化して電気抵抗が増え、発熱しやすくなっている可能性があります。
- 物理的な損傷: 踏まれたり、強く曲げられたりしたことで、内部が断線しかかっていることも。これも発熱や接触不良の原因になります。
- 容量不足: 近年のPCは高性能化に伴い、消費電力が増加傾向にあります。古いPCに付属していた低容量(例: 7A)のケーブルを、新しい高性能PC(例: 10A要求)に使うと容量不足で非常に危険です。
ケーブルにひび割れや変色、傷がないか、プラグ部分に変形やぐらつきがないかを確認し、定格が新しいPCの要求仕様を満たしているかを必ずチェックしてください。少しでも不安を感じたら、安全を最優先し、新しいケーブルに交換することをおすすめします。
メーカーによる違いはあるのか?

「ケーブルはPCと同じメーカーのものじゃないとダメ?」という疑問を持つ方もいるかもしれませんね。
結論から言うと、PSEマークが付いていて、IEC規格に準拠した製品であれば、メーカーが違ってもコネクタ形状と定格(A/V)が合致していれば基本的には使用可能です。
ただし、メーカーによって品質に差があるのも事実です。同じ定格でも、導体(内部の銅線)の品質や被覆の材質、製造精度は異なります。信頼性を重視するなら、PC本体の純正品や、エレコム、サンワサプライといった実績のある国内PC周辺機器メーカーの製品を選ぶのが無難でしょう。
ノーブランドの安価すぎる製品は、表示通りの性能が出ていない可能性や、耐久性に問題がある場合もあるため、避けたほうが賢明です。
自作PCの電源ユニットケーブルの注意点
自作PCユーザーは、特に電源ケーブルの取り扱いに注意が必要です。ここで言うケーブルは2種類あります。
AC電源ケーブル(PC外部)
コンセントと電源ユニットを繋ぐケーブルのことです。自作PCで電源ユニットを新調した場合、必ずその電源ユニットに付属してきたAC電源ケーブルを使用してください。850Wや1000Wといった大容量電源には、12Aや15A対応の専用の太いケーブルが付属しています。以前使っていた7Aなどの細いケーブルを流用すると、容量不足で火災の原因になります。
モジュラーケーブル(PC内部)
電源ユニットとマザーボードやグラボを繋ぐ内部配線用のケーブルです。これについては、絶対に他の電源ユニットのものを使い回してはなりません。
【警告】モジュラーケーブルの使い回しは厳禁
同じメーカーの製品でも、モデルが違うとコネクタ形状は同じでもピンアサイン(電圧の配置)が異なる場合があります。違うケーブルを接続すると、パーツに異常な電圧がかかり、一瞬でPCパーツがすべて破壊される可能性があります。
間違えやすいSATA電源ケーブルの扱い

SATA電源ケーブルは、電源ユニットからSSDやHDDなどのストレージに電力を供給するためのPC内部ケーブルです。これも前述のモジュラーケーブルの一種と考えることができます。
モジュラータイプの電源ユニットの場合、このSATA電源ケーブルも他の電源ユニットに付属していたものを使い回してはいけません。ピンアサインが違うと、接続したSSDやHDDがショートして破損し、大切なデータを失うことになります。
ケーブルが足りない場合に分岐ケーブルや延長ケーブルを使うこともありますが、品質の悪い製品は接触不良を起こしやすく、動作不安定や故障の原因となります。特に、古い規格のペリフェラル4ピンからSATA電源への変換コネクタは、過去に発火事故も報告されているため、信頼できる製品を慎重に選ぶことが重要です。
ノートパソコンのACアダプターについて
ノートパソコンの場合は、デスクトップPCとは少し事情が異なります。
ACアダプター本体の使い回しは絶対にNG
ノートPC用のACアダプターは、メーカーやモデルごとに出力電圧(V)、出力電流(A)、DCプラグの形状、極性がすべて異なる「専用品」です。間違ったものを使用すると、PCが充電されないだけでなく、過電圧で内部回路が焼損し、PC本体が完全に故障する原因になります。
ACケーブル部分の使い回し
一方で、ACアダプターとコンセントを繋ぐ、メガネ型(C7)やミッキー型(C5)のケーブル部分は規格品です。そのため、コネクタ形状が同じであれば基本的には流用可能ですが、こちらも製品に付属してきたものを使用するのが最も確実で安全と言えるでしょう。
紛失時に役立つケーブルの選び方

「純正ケーブルをなくしてしまった!」という場合は、代替品を用意する必要があります。安全なケーブルを選ぶための手順は以下の通りです。
安全な電源ケーブルの選び方
- 【最善】純正品を入手する
PCメーカーのサポートや公式ストアから補修部品として購入するのが最も安全・確実です。 - 【次善】サードパーティ製品を選ぶ
純正品が手に入らない場合は、以下の点を確認して信頼できる製品を選びましょう。- ①仕様の確認:PCが必要とする電流(A)とコネクタ形状(C13など)を確認する。
- ②定格の選択:「ケーブルの定格電流 ≧ PCの要求電流」となる製品を選ぶ。迷ったら少し上の定格を選ぶとより安全です。
- ③安全性の確認:PSEマークが付いていることを必須条件とする。
- ④メーカーの選定:エレコムやサンワサプライなど、信頼できる日本のPC周辺機器メーカーの製品を選ぶのが無難です。
- ⑤長さの選択:PCの設置場所に合わせて適切な長さを選ぶ。
電源ケーブルの購入場所はどこがいい?
代替の電源ケーブルは、以下のような場所で購入できます。
実店舗
- 家電量販店 (ヨドバシカメラ、ビックカメラなど)
品揃えが豊富で、実物を見て確認できるのがメリット。一般的なケーブルならまず見つかります。 - パソコン専門店 (ドスパラ、パソコン工房など)
専門知識を持つ店員に相談できるのが強み。大容量電源用のケーブルなど、特殊なものも見つけやすいです。
オンラインストア
- Amazon、楽天市場など
種類が非常に豊富ですが、販売元が信頼できるか、商品説明にPSEマークや定格が明記されているかをよく確認する必要があります。 - PCパーツ専門店のECサイト
専門店ならではの信頼できる品揃えが魅力です。 - メーカー直販サイト
純正品を確実に手に入れたい場合に利用します。
オンラインで購入する際は、安さだけで選ばず、販売元の情報やレビューをしっかり確認することが大切ですよ。
PC電源ケーブルの使い回しまとめ
最後に、この記事の重要なポイントをまとめました。安全なPCライフのために、ぜひ覚えておいてくださいね。
- PC電源ケーブルは見た目が同じでも定格電流が違うため安易な使い回しは危険
- PCの要求電流より低い定格のケーブルを使うと過熱や発火のリスクがある
- 電力供給の不安定化は電源ユニットや他パーツの連鎖的な故障に繋がる
- 互換性の判断は「コネクタ形状」と「電気的仕様」の2点が重要
- ケーブルの定格電流がPCの要求電流を「以上」であることを必ず確認する
- 日本の安全基準を満たした証である「PSEマーク」付きの製品を選ぶこと
- PCとケーブルのアンペア値を確認し「ケーブル≧PC」の関係ならOK
- 「7A 125V」は7アンペアの電流まで安全に流せるという意味
- モニター付属の7Aケーブルを高性能ゲーミングPCに使うのは絶対NG
- 古いケーブルは経年劣化で発熱しやすくなっている可能性があるので注意
- 自作PCのACケーブルは必ずその電源ユニットに付属のものを使用する
- PC内部のモジュラーケーブル(SATA電源含む)の使い回しは絶対禁止
- ノートPCのACアダプター本体はモデル専用品なので使い回してはならない
- 紛失時はまず純正品を探し、なければ信頼できるメーカーの適合品を選ぶ
- 購入は実店舗で確認するか、信頼できるオンラインストアを利用する