こんにちは!PCパーツや周辺機器のレビューをしている「PCParts-Lab」のマキです。
「長時間マウスを使っていると手首が痛い…なにか良いクッションはないかな?」と悩んでいませんか?その痛み、実は腱鞘炎のサインかもしれません。この記事では、痛みの原因から、リストレストの効果、必要ないと言われる理由、そしてあなたに合った製品の選び方まで徹底解説します。
ジェルなどの素材の種類やおすすめ製品、100均や無印の比較、正しい使い方、タオルでの代用や自作アイデアも紹介。さらに、マウスパッドやエルゴノミクスマウス、縦型マウスといった代替策、簡単なストレッチによる対策と予防法まで、あなたの悩みを解決する情報を網羅しました。
- 手首が痛くなる根本的な原因と症状
- リストレストの正しい選び方と使い方
- 素材別の特徴とおすすめ製品
- クッション以外の総合的な痛み対策と予防法
マウスで手首が痛いならクッション!原因と対策を徹底解説
- 手首が痛む原因は腱鞘炎かも?
- リストレストの効果は?必要ないって本当?
- 自分に合うリストレストの選び方
- 素材の種類と特徴、ジェルはどう?
- 迷ったらコレ!おすすめの定番リストレスト
- 100均や無印のリストレストってどうなの?
手首が痛む原因は腱鞘炎かも?

マウス操作で手首が痛くなるのは、単なる疲れだけが原因ではないかもしれません。多くの場合、不自然な姿勢での長時間の作業が、手首にある腱や神経に過度な負担をかけていることが考えられます。
マウスを握ると、手首が甲側に反る「背屈(はいくつ)」や小指側に曲がる「尺屈(しゃっくつ)」という状態になりがちです。この不自然な角度が続くと、特定の腱に疲労が蓄積。さらに、机の硬い面に手首の付け根が圧迫されることで、神経や血管が通る「手根管(しゅこんかん)」というトンネルを圧迫し、血行不良やしびれを引き起こすこともあるんですよ。
こうした負担が積み重なることで、以下のような症状が現れることがあります。
主な症状の例
- 腱鞘炎(けんしょうえん): 骨と筋肉をつなぐ「腱」と、それを包む「腱鞘」が炎症を起こす状態。手首や指の付け根に痛みや腫れが生じます。マウスのクリックやドラッグの繰り返しが直接的な原因になり得ます。
- 手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん): 手根管の中で正中神経が圧迫され、親指から薬指にかけてしびれや痛みが生じます。特に夜間や明け方に症状が強くなるのが特徴です。
- VDT症候群: PCなどのディスプレイ作業によって引き起こされる心身の不調の総称で、手首の痛みやしびれもその一つです。
症状が続く場合は専門医へ
これらの症状はセルフケアで緩和できる場合もありますが、痛みが長引いたり、しびれが悪化したりする場合は、我慢せずに整形外科など専門の医療機関を受診してください。この記事は医学的な診断に代わるものではありません。
リストレストの効果は?必要ないって本当?
手首の痛み対策として真っ先に思い浮かぶのが「リストレスト」ですよね。このリストレスト(手首用クッション)には、確かな効果が期待できます。しかし、一方で「必要ない」「むしろ有害」といった意見があるのも事実。両方の側面を正しく理解することが大切ですよ。
リストレストの主な効果(メリット)
リストレストを使うことで、以下のようなメリットが期待できます。
- 手首の角度補正: マウスと机の段差を埋め、手首が反り返るのを防ぎます。腕から手の甲までが自然な角度に保たれ、腱や神経への負担が軽減されます。
- 体圧分散: 手首の付け根にかかる圧力をクッションが分散させ、一点に負荷が集中するのを防ぎます。これにより血行不良や神経圧迫を和らげる効果があります。
- 疲労軽減: 手首が安定することで、腕や肩の余計な力が抜け、長時間のデスクワークによる全体的な疲れを軽くしてくれます。
「必要ない」と言われる理由(デメリット・注意点)
効果がある一方で、使い方を間違えると逆効果になる可能性も指摘されています。
- 逆効果の可能性: 高さが合わないリストレストは最悪です。逆に手首の反りを助長したり、不自然な角度を強制したりして症状を悪化させる危険があります。
- 血行不良のリスク: 手首の真下(脈がとれるあたり)を常に圧迫し続けると、神経や血管を圧迫して手根管症候群の原因になる可能性があります。
- 動きの制限: 手首を固定しすぎると、腕全体でマウスを動かせなくなり、かえって手首をこねるような操作になって負担が増えることがあります。
結論として、リストレストは「正しく選び、正しく使う」ことができれば、手首の負担軽減に非常に有効なアイテムです。選び方や使い方を間違えるとデメリットが上回るため、「必要ない」という意見も出てくる、ということですね。
自分に合うリストレストの選び方

では、どうすれば自分に合った「正しいリストレスト」を選べるのでしょうか。チェックすべきポイントは4つです。特に「高さ」は絶対に妥協してはいけません。
最重要ポイント:高さ
リストレスト選びで最も重要なのが「高さ」です。マウスを握ったときに、腕から手の甲までがほぼ一直線になる高さのものを選びましょう。手首が上に反ったり、下に折れ曲がったりするのはNG。普段使っているマウスの高さに合わせて選ぶのが基本です。
ポイント②:硬さ
硬さによって使い心地が大きく変わります。一長一短があるので、自分の好みに合わせて選びましょう。
- 柔らかめ(ジェル、低反発など): 手首の形に合わせてフィットし、圧力を分散しやすいのが特徴。ただし、沈み込みすぎて安定感に欠ける場合も。
- 硬め(高反発、木製など): 手首が沈み込まず安定します。ただし、人によっては圧迫感を強く感じたり、フィットしなかったりすることも。
個人的には、適度な反発力があって沈み込みすぎないものが、サポート感と快適性のバランスが取れていておすすめかなと思います。
ポイント③:形状・サイズ
リストレストには様々な形状があります。主なタイプは以下の通りです。
- マウス用(ショートタイプ): マウス操作時だけ手首を置くコンパクトなタイプ。
- キーボード用(ロングタイプ): キーボードの手前に置く横長タイプ。タイピング時の負担もまとめて軽減できます。
- マウスパッド一体型: ズレにくいのが最大のメリットですが、位置の微調整ができないというデメリットも。
マウスの可動域を邪魔せず、かつ手首をしっかり乗せられる幅と奥行きがあるかどうかも確認しましょう。
ポイント④:裏面の滑り止め加工
地味ですが、これもかなり重要なポイント。操作中にリストレストがズレてしまうと、かなりのストレスになります。購入前には、裏面にしっかりとした滑り止め加工が施されているかを必ずチェックしてくださいね。
素材の種類と特徴、ジェルはどう?
リストレストの使い心地を左右する「素材」。それぞれに特徴があるので、メリット・デメリットを把握して選びましょう。特に人気のジェル素材についても詳しく見ていきます。
代表的な素材は以下の6種類です。
| 素材の種類 | 特徴とメリット | デメリット |
|---|---|---|
| ジェル | ぷにぷにした感触でフィット感は抜群。体圧分散性に非常に優れ、圧力を効果的に逃がす。ひんやりした触感も特徴。 | 経年劣化で硬くなったり、表面が破れてジェルが漏れたりする可能性あり。冬場は冷たく感じることがある。 |
| 低反発ウレタン | ゆっくり沈み込み、手の形を記憶するようにフィット。包み込むような優しいサポート感と安定感が魅力。 | 熱がこもりやすく夏場は蒸れやすい。水洗いに向かない製品が多い。 |
| 高反発ウレタン | 反発力が高く、手首が沈み込みすぎない。しっかりとしたサポート感があり、へたりにくい。 | 柔らかさを求める人には硬すぎると感じられることがある。 |
| 合成ゴム | 適度な弾力と硬さで安定感が高い。耐久性に優れ、水や汚れに強く手入れが簡単。 | 通気性はない。製品によってはゴム特有の匂いが気になる場合も。 |
| 布(ファブリック) | サラサラした肌触りで蒸れにくい。温かみがあり、デザインやカラーが豊富。 | 汚れが付きやすく、シミになると落としにくい。中のクッション材によってはへたりやすい。 |
| 木製 | 硬くて沈み込まず、安定感は抜群。スタイリッシュなデザインが多く、夏でも蒸れない。 | クッション性はゼロ。高さが合わないと手首を痛めるリスクが最も高い上級者向け。 |
迷ったらコレ!おすすめの定番リストレスト

「選び方のポイントはわかったけど、具体的にどの製品がいいの?」という方のために、定評のある人気ブランドをいくつか紹介しますね。
オフィス向け定番ブランド
- ELECOM (エレコム): PC周辺機器の王道メーカー。医療分野でも使われる高機能素材「EXGEL®」を使用した”FITTIO”シリーズや、低反発ポリウレタンで優しく支える”COMFY”シリーズなど、人間工学に基づいた製品が豊富です。品質と機能性を重視するならまずチェックしたいブランドですね。(参照:エレコム公式サイト)
- Sanwa Supply (サンワサプライ): こちらも定番メーカー。ジェルや低反発、布製など様々な素材のリストレストを手頃な価格で展開しています。コスパを重視するならサンワサプライの製品に良いものが見つかることが多いですよ。(参照:サンワサプライ公式サイト)
- Kensington (ケンジントン): プロフェッショナル向けの製品で知られるブランド。”ErgoSoft”シリーズは、硬さや素材が異なる複数のラインナップがあり、自分のマウスやキーボードに最適なものを選べるのが魅力です。
ゲーミング・その他
- Razer (レイザー): ゲーミングデバイスの有名ブランド。冷却ジェルを内蔵したモデルなど、長時間のハードなゲームプレイを想定した、快適性と耐久性の高い製品が特徴です。
- MOHU (モフ): 「アニマルパームレスト」が人気のブランド。可愛い動物をモチーフにしたデザインで、デスクに癒やしを求める方におすすめです。
新しい形のリストレスト「DELTAHUB Carpio 2.0」
最近注目されているのが、手首に装着して一緒に動かすタイプの「Carpio 2.0」。手首の動きを妨げずに、机との摩擦を軽減してくれます。従来のように位置を固定するタイプが合わなかった人は、試してみる価値があるかもしれません。
100均や無印のリストレストってどうなの?
「まずは安く試したい」と考えたとき、100円ショップや無印良品の製品が気になりますよね。実際のところどうなのでしょうか。
100円ショップ(ダイソー、セリアなど)
店舗や時期によりますが、100円ショップでもリストレスト一体型のマウスパッドや、キーボード用のクッションが販売されていることがあります。
最大のメリットは、なんといってもその価格。「リストレストってどんな感じかな?」と効果を試してみたい場合には最適です。
ただし、品質には注意が必要。サイズが小さすぎたり、クッションの厚みや硬さが不適切だったり、すぐにへたってしまったりと、耐久性に欠ける場合があります。あくまで「お試し用」や一時的な使用と割り切るのが良いでしょう。
無印良品
無印良品では、以前はリストレストが販売されていましたが、現在は定番商品としては扱っていないことが多いようです(2024年現在)。もし見つけられたら、無印良品らしいシンプルで落ち着いたデザインが期待できますね。
裏技として、無印良品の「携帯用ネッククッション」などをリストレストとして代用するというアイデアもあるようです。自分の環境に合わせて工夫してみるのも面白いかもしれません。
マウスのクッション以外で手首が痛い時の総合対策
- 負担を減らすリストレストの正しい使い方
- マウスパッドの選び方で痛みは変わる?
- エルゴノミクスマウスや縦型マウスも検討
- 今すぐできる手首のストレッチ方法
- 普段からできる対策と予防のポイント
- タオルでOK!リストレストの代用と自作アイデア
- 【総まとめ】マウスで手首が痛い時のクッション選びと対策
負担を減らすリストレストの正しい使い方

せっかく良いリストレストを選んでも、使い方が間違っていては効果半減、どころか逆効果になることも。ここで正しい使い方をマスターしましょう。一番のポイントは「乗せる場所」です。
乗せるのは「手首」ではなく「手のひらの付け根」
これが最も重要で、最も多くの人が間違えているポイントです。「リスト(手首)レスト」という名前ですが、実際に乗せるべきなのは「手のひらの付け根の少し下にある硬い部分」なんです。
手首の柔らかい部分を圧迫するのはNG!
手首の関節部分(脈がとれる柔らかい部分)を直接リストレストに乗せて圧迫し続けると、そこにある血管や神経(手根管)を圧迫してしまいます。これが血行不良やしびれの原因になるため、絶対に避けましょう。あくまで手のひらを休ませる「パームレスト」のイメージで使うのが正解です。
正しい姿勢とマウス操作
リストレストの効果を最大限に引き出すには、PC作業全体の姿勢も重要です。
- 椅子に深く座り、足の裏全体が床に着くように高さを調整します。
- 肘の角度が90度以上になるように、椅子の高さを調整します。
- 肩の力を抜き、腕が自然に机の上に置ける状態を作ります。
- この状態でリストレストを置き、腕から指先までが自然な直線になるようにします。
また、マウスを操作するときは、手首を支点にしてこねるように動かすのではなく、肘を支点にして腕全体で操作する意識を持つと、手首への負担をさらに減らすことができますよ。
マウスパッドの選び方で痛みは変わる?
リストレストとセットで考えたいのがマウスパッドです。この組み合わせ次第で、快適性は大きく変わります。
リストレスト一体型マウスパッド
リストレストとマウスパッドが一つになったタイプ。最大のメリットは、操作中にリストレストがズレる心配がないこと。常に同じ位置で手首をサポートしてくれるので安定感があります。
一方で、デメリットはリストレストの位置を微調整できないこと。自分の最適なポジションと製品のクッション位置が合わないと、かえって使いにくくなってしまいます。また、どちらか一方が汚れたり劣化したりした際に、丸ごと交換する必要があるのも難点です。
分離型リストレスト + 大型マウスパッド
個人的におすすめなのがこの組み合わせ。リストレストを自分のベストポジションに自由に配置できますし、マウスを広く動かせる大型のマウスパッド(デスクマット)を使えば、操作の自由度が格段に上がります。
特に、マウス感度を低く設定して腕全体で操作する「ローセンシ」のゲーマーや、大きなモニターで作業する人には、この組み合わせが最適解になることが多いですね。
また、クッション性のある大型マウスパッドは、キーボードとマウス周辺全体の段差を緩やかにしてくれるので、手首への負担を総合的に軽減する効果も期待できます。
エルゴノミクスマウスや縦型マウスも検討

「リストレストを使っても痛みが改善しない…」そんなときは、マウス自体を見直す段階かもしれません。人間工学(エルゴノミクス)に基づいて設計されたマウスは、手首への負担を根本的に解消してくれる可能性があります。
縦型マウス(バーティカルマウス)
まるで握手をする時のような、自然な角度で握れるマウスです。通常のマウスは手のひらを下に向けるため、腕の骨(橈骨と尺骨)が不自然に交差した状態になります。これが筋肉や腱への負担につながるのですが、縦型マウスはこの「ひねり」を解消してくれます。
腱鞘炎の予防や改善に非常に効果的とされていますが、一般的なマウスと形状が大きく違うため、慣れるまで少し時間が必要かもしれません。
トラックボールマウス
マウス本体は動かさず、搭載されたボールを指で転がしてカーソルを操作するタイプのマウスです。腕や肩を全く動かす必要がないため、肩こりや腕の疲れに悩む人には特におすすめです。
省スペースで使えるというメリットもありますが、こちらも操作に慣れが必要です。細かいポインター操作の感覚が通常のマウスとは異なるので、グラフィック作業などには向かない場合もあります。
これらのエルゴノミクスマウスは、リストレストと併用することも可能です。その際は、特殊なマウスの形状に合わせた高さや形のリストレストを選ぶようにしましょう。
今すぐできる手首のストレッチ方法
どんなに良いツールを使っても、長時間同じ姿勢で作業すれば体は凝り固まってしまいます。作業の合間に簡単なストレッチを取り入れて、血行を促進し、筋肉をほぐしてあげましょう。
作業合間にできる簡単ストレッチ
- 手首のストレッチ(手のひら側): 腕を前に伸ばし、手のひらを上に向けます。反対の手で指をつかみ、ゆっくりと手前に引いて15秒ほどキープします。
- 手首のストレッチ(手の甲側): 腕を前に伸ばし、今度は手のひらを下に向けます。反対の手で手の甲をつかみ、ゆっくり手前に引いて15秒ほどキープします。
- グーパー運動: 両手を胸の前でぎゅっと強く握りしめ(グー)、その後、指を大きくパーッと広げます。これを5回ほど繰り返すだけで、血行が良くなりますよ。
- 手首回し: 両手の指を組んで、手首で円を描くようにゆっくりと回します。右回り、左回り、それぞれ5回ずつ行いましょう。
ポイントは、「痛みを感じない、気持ちいい範囲で」行うことです。1時間に1回など、時間を決めて習慣にするのがおすすめですよ。
普段からできる対策と予防のポイント

手首の痛みは、なってから治すより、ならないように予防することが何より大切です。「環境」と「習慣」の両面から、普段のPC作業を見直してみましょう。
作業環境の改善
- ツールの導入: ここまで紹介してきたリストレストやエルゴノミクスマウスなどを活用し、物理的な負担を減らします。
- 机と椅子の高さ調整: 肘が90度以上に自然に曲がり、足裏全体が床に着くのが理想。必要に応じてフットレストも使いましょう。
- アームレストの活用: 椅子のひじ掛け(アームレスト)を机の高さと合わせることで、腕の重さをサポートでき、肩や手首の負担を軽減できます。
作業習慣の見直し
- こまめな休憩: 厚生労働省のガイドラインでも、1時間の連続作業ごとに10〜15分の休憩が推奨されています。休憩中は席を立ってストレッチをしましょう。
- ショートカットキーの活用: キーボードのショートカットキーを覚えると、マウスへの依存度が下がり、クリックやドラッグの回数を減らせます。
- 左右両用: 少し上級者向けですが、利き手ではない方でもマウスを操作する練習をして、交互に使うことで片手への負担を分散させるという方法もあります。
温める?冷やす?セルフケアの注意点
痛みがある時のセルフケアとして、温めるか冷やすか迷うことがありますよね。これは状態によって使い分けるのが正解です。
- 冷やす(急性期): ズキズキ痛む、熱を持っているなど、炎症が起きている場合は冷やして炎症を抑えます。
- 温める(慢性期): 慢性的な痛みやこりの場合は、蒸しタオルなどで温めて血行を促進するのが効果的です。
間違った対処は症状を悪化させる可能性があるので注意してくださいね。
タオルでOK!リストレストの代用と自作アイデア
「自分に合うリストレストがどんなものか分からない」「買う前にまず試したい」という方には、身近なもので代用したり、簡単に自作したりする方法がおすすめです。
身近なもので代用するアイデア
- タオル・ハンドタオル: 最も手軽な方法。折りたたむ回数を変えるだけで、簡単にミリ単位の高さ調整ができます。肌触りも良く、洗濯もできるので衛生的です。
- スポンジ: 食器用などのスポンジも使えます。安価で加工しやすく、複数重ねて高さを出すことも可能です。
- ぬいぐるみ・ミニクッション: 小型のぬいぐるみやクッションは、見た目にも癒やされます。安定感には欠けますが、リラックス効果は高いかもしれません。
これらの代用品を使う目的は、「自分にとって最適な高さや硬さを知る」ことにあります。色々試してみて、心地よいと感じる高さが見つかったら、その数値を基準に市販の製品を探すと失敗が少なくなりますよ。
簡単な自作方法
裁縫が少しできるなら、自分だけのオリジナルリストレストを作るのも楽しいですよ。
- 材料を用意する: 外側の布(好きな肌触りのもの)、中材(手芸用の綿やそば殻、古着など)、裏に貼る滑り止めシート(100均で入手可能)を準備します。
- 縫って詰める: 布を好みの大きさの袋状に縫い、中に詰め物を適度な硬さになるまで入れます。
- 仕上げる: 袋の口を縫い閉じ、裏面に両面テープなどで滑り止めシートを貼り付けたら完成です。
自作なら、サイズも硬さもデザインも思いのまま。愛着の湧く一品になること間違いなしです。
【総まとめ】マウスで手首が痛い時のクッション選びと対策
最後に、この記事の要点をまとめます。マウス操作による手首の痛みを解消し、快適なPC作業環境を整えるためのポイントをしっかり押さえておきましょう。
- マウスによる手首の痛みは不自然な角度や圧迫が主な原因
- 代表的な症状には痛みを中心とする腱鞘炎やしびれを伴う手根管症候群がある
- リストレストは手首の角度を補正し体圧を分散させる効果が期待できる
- ただし高さや素材が合わないリストレストは逆効果になる可能性もあるため注意
- リストレスト選びで最も重要なポイントはマウスを握った時の高さ
- 素材はジェルや低反発、木製などそれぞれに長所と短所があるため好みで選ぶ
- 100円ショップの製品は品質にばらつきがありお試し用と考えるのが無難
- リストレストに乗せるのは手首の関節ではなく手のひらの付け根部分
- 正しい姿勢で肘の角度を90度以上に保つことが効果を発揮する大前提
- 一体型マウスパッドはズレないがリストレストの位置調整ができない
- クッションで改善しない場合は縦型マウスやトラックボールも有効な選択肢
- 作業の合間にはこまめな休憩と手首のストレッチを取り入れることが重要
- 環境改善とセルフケアを組み合わせた総合的な対策が最も効果的
- 痛みやしびれが長引く場合は我慢せずに整形外科などの専門医を受診する
- まずはタオルなどで代用して自分に最適な高さや硬さを探すのも一つの方法