自作PCの心臓部とも言えるマザーボード。ただ、たくさんのメーカーや型番があって、「マザーボード おすすめ メーカー」と検索しても、性能の違いや選び方がよく分からず悩んでしまいますよね。
この記事では、ASUS、MSI、ASRock、GIGABYTEといった主要メーカーの特徴やおすすめモデルを一覧で詳しく解説します。さらに、用途別のおすすめや、マザーボードの寿命、選び方の注意点、トラブル時の保証やサポート体制まで、あなたのマザーボード選びを徹底的にサポートします。この記事を読めば、きっとあなたにピッタリの一枚が見つかるはずです。
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人気マザーボードメーカー各社の特徴とシェアがわかる
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ASUSやMSIなどメーカー別のおすすめモデルを比較できる
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用途や予算に合わせた最適なマザーボードの選び方が身につく
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購入後のトラブルや保証に関する注意点が理解できる
2025年版!マザーボードおすすめメーカーと選び方
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マザーボードの性能の違いと基本的な選び方
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人気マザーボードのおすすめメーカー一覧とシェア
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【ASUS】特徴とおすすめモデルを紹介
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【MSI】特徴とおすすめモデルを紹介
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【ASRock】特徴とおすすめモデルを紹介
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【GIGABYTE】特徴とおすすめモデルを紹介
マザーボードの性能の違いと基本的な選び方

マザーボード選びは、PCの性能や将来の拡張性を決める非常に大切な第一歩です。まず結論として、マザーボードは「CPUソケット」「チップセット」「フォームファクタ」の3つの基本規格を確認して選ぶことが不可欠です。
なぜなら、これらの規格がPCの他の主要パーツと合っていなければ、物理的に組み立てることができず、パーツの性能を全く引き出せないからです。
例えば、CPUソケットはCPUをはめ込む場所で、Intel用(LGA1700など)とAMD用(AM5など)で全く形が異なります。これは絶対に間違えられないポイントです。 チップセットは、人間で言えば「小脳」のようなもので、PC全体のデータ転送を制御する重要な役割を担います。ハイエンドなZ/Xシリーズは、CPUのオーバークロック(定格以上の性能を引き出すこと)が可能だったり、拡張スロットを多く備えていたりと高機能です。一方で、Bシリーズはオーバークロック機能などを省略した、コストパフォーマンスに優れる人気のグレードです。 フォームファクタはマザーボードの大きさのことで、ATX(標準)、MicroATX(やや小型)、Mini-ITX(小型)が主流です。ATXは拡張性が高いですが大きなケースが必要で、Mini-ITXはコンパクトPCに最適ですが拡張性は限られます。このように、まずはPCの骨格となる部分の規格をしっかり合わせることが、失敗しないマザーボード選びの絶対条件と言えるでしょう。
人気マザーボードのおすすめメーカー一覧とシェア

現在、マザーボード市場では主に4つのメーカーがしのぎを削っています。具体的には、ASUS、MSI、ASRock、GIGABYTEが「4大メーカー」と呼ばれ、自作PC市場において絶大なシェアを誇っています。
ASUS:34.5%
ASRock:33.8%
MSI:27.8%
これらのメーカーが長年支持される理由は、それぞれが独自の強みとブランドイメージを確立しているからです。 ASUSは品質と安定性で他をリードする業界の絶対王者。MSIはeスポーツシーンとの繋がりも深く、ゲーミング性能とコストパフォーマンスで高い評価を得ています。ASRockはもともとASUSから独立した経緯があり、ユニークな機能と驚異的なコストパフォーマンスで独自の地位を築いています。そしてGIGABYTEは、耐久性の高い部品の採用や先進機能の先行導入に積極的な、質実剛健なメーカーというイメージです。
言ってしまえば、どのメーカーも高品質な製品をリリースしているため、一概に「ここが一番」と決めるのは困難です。むしろ、「安定志向ならASUS」「ゲームも価格も重視するならMSI」といったように、各社の持つ「個性」を理解し、自分の価値観に合ったメーカーを見つけることが、満足度の高い自作PCへの近道になります。
【ASUS】特徴とおすすめモデルを紹介

「迷ったらASUS」。これは自作PC界隈で昔から言われる言葉で、そのくらい安定性と信頼性に定評があるメーカーです。PCパーツの王道ブランドであり、徹底した品質管理による初期不良の少なさや、初心者でも直感的に操作できるBIOS(PCの基本的な設定画面)の完成度の高さは業界随一です。
その理由は、高品質なコンデンサや電源回路を惜しみなく採用し、長年の膨大なノウハウを製品開発に注ぎ込んでいるからに他なりません。 もちろん、初心者向けの堅実な「PRIME」シリーズから、プロのクリエイター向け「ProArt」、そして絶大な人気を誇るゲーミング向けの「ROG (Republic of Gamers)」や「TUF GAMING」まで、あらゆるニーズに応える幅広いラインナップも大きな魅力です。特にTUFシリーズは、米軍の調達基準に準拠した部品を採用するなど、耐久性にこだわった作りで人気があります。 統合管理ソフト「Armoury Crate」を使えば、ライティングの制御からファンの回転数調整まで一括管理できるのも非常に便利です。
このように、ASUSは誰にでもおすすめできる安心感と、所有欲を満たすブランド力が最大の武器と言えるでしょう。
【MSI】特徴とおすすめモデルを紹介

MSIは、特にゲーマーから絶大な支持を集めている、性能と価格のバランス感覚に優れたメーカーです。結論から言うと、CPUに安定して電力を供給するための電源周りの設計と、それを確実に冷やす冷却性能へのこだわりがMSIの最大の強みです。
MSIの製品は、VRM(CPUに電気を供給する回路)のフェーズ数を多く確保する傾向にあり、ハイエンドCPUの性能を限界まで引き出すことができます。この強力な電源部を支えるため、大型で効果的なヒートシンク(放熱板)を標準装備しており、長時間のゲームプレイでも安定した動作を実現してくれます。 代表的なシリーズである「MAG TOMAHAWK」は、その圧倒的なコストパフォーマンスからコミュニティで「名物」と称されるほどの人気を博しています。初めての自作PCで、ゲームを存分に楽しみたいという方にはまさにうってつけの選択肢です。
黒を基調としたシックで攻撃的なデザインも多く、性能だけでなくPC全体のルックスにもこだわりたい方におすすめのメーカーです。統合ソフト「MSI Center」も直感的で扱いやすいと評判です。
【ASRock】特徴とおすすめモデルを紹介

ASRockは、「コスパ最強」そして「個性的」という言葉が最も似合うメーカーです。その最大の特徴は、良い意味で「変態」的とも称される、ユーザー目線の尖った製品開発にあります。
これは、ユーザーにとって本当に必要な機能は何かを徹底的に考え抜き、時にはLEDライティングのような装飾機能を大胆にカットして価格を抑えたり、逆にLANポートやUSBポートだけを異様なほど強化したりする、そのユニークな姿勢の表れです。ドライバーのインストールが非常に高速な「Auto Driver Installer」など、実用的な機能の評価も非常に高いです。 例えば、「Steel Legend」シリーズは見た目こそ派手さはありませんが、価格からは考えられないほど堅牢な電源回路を備えており、隠れた名機として知られています。また、「Taichi」シリーズはハイエンドながら他社より安価な設定で、コストを抑えつつ高性能PCを組みたいユーザーの強い味方です。
とにかく安く、でも性能には妥協したくない。そして、他の人とはちょっと違うPCを組みたい。そんな、わがままなニーズに最高の形で応えてくれるメーカーと言えるでしょう。
【GIGABYTE】特徴とおすすめモデルを紹介

GIGABYTEは、独自の路線で先進的な機能をいち早く取り入れ、特に耐久性を重視するハイエンド志向のメーカーです。USB4やWi-Fi 7といった最新規格の採用に積極的で、常に最先端の技術を求めるアーリーアダプター層から厚い信頼を得ています。
GIGABYTEの強みは、ゲーミングブランド「AORUS」シリーズに代表される高性能な設計思想と、長期間の安定動作を支える「Ultra Durable」技術にあります。高品質なチョークコイルやコンデンサを採用することで、マザーボード自体の寿命と安定性を高めているのが特徴です。 また、デザイン面でも独自のポジションを確立しています。特に、PCケース内を白で統一したいユーザーにとって、「VISION」や「ICE」といった白色系のシリーズは、その美しさから指名買いされるほどの人気を誇ります。性能だけでなく、PCを一つの「作品」として見た目にも強くこだわりたい方には、最高の選択肢の一つとなるでしょう。
このように、最先端の機能性、長期間使える耐久性、そして所有欲を満たすデザイン性、この3つを高いレベルで満たしたい、そんなこだわり派のユーザーにおすすめのメーカーです。
後悔しない!マザーボードおすすめメーカーの注意点
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用途別で見る!あなたにピッタリのおすすめモデル
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マザーボードの寿命ってどれくらい?交換時期は?
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初心者必見!マザーボード選びで注意すべき点
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トラブル発生?保証とサポート体制も確認しよう
用途別で見る!あなたにピッタリのおすすめモデル

マザーボード選びでは、漠然と性能を見るだけでなく、自分の使い方に合った製品を選ぶことが非常に重要です。ここでは、いくつかの具体的なタイプ別に、どのメーカーのどのシリーズが最適かを、理由も添えて詳しく紹介します。
まず、「絶対に失敗したくない」という安定志向の方。この場合は、軍用グレードの部品で耐久性を高めたASUSの「TUF GAMING」や、堅牢な電源回路に定評のあるASRockの「Steel Legend」が鉄板です。長期間、安定して動作することを最優先に設計されているため、安心してPCの中核を任せられます。
次に、「予算は抑えたいけど性能も欲しい」という賢いあなた。ASRockの「Pro RS」やMSIの「GAMING PLUS」シリーズが狙い目です。これらのモデルは、派手なLED装飾などを省く代わりに、CPUへの電力供給などPCの基本性能に関わる部分にコストを集中させており、非常に高いコストパフォーマンスを実現しています。
他にも、「白いPCを組みたい」なら、その美しさで定評のあるGIGABYTEの「AORUS ELITE ICE」シリーズやASUSの「ROG STRIX A GAMING」シリーズが有力候補です。「とにかく最高性能を」というハイエンド志向の方なら、各社の技術の粋を集めたASUSの「ROG MAXIMUS」やMSIの「GODLIKE」シリーズが、その飽くなき探求心に応えてくれるでしょう。
マザーボードの寿命ってどれくらい?交換時期は?

マザーボードの物理的な寿命は、一概に「何年」と断言するのは難しいですが、一般的には5年から10年程度が一つの目安とされています。もちろん、ホコリの多い環境や湿度の高い部屋で使うなど、使用環境や製品自体の品質によって大きく左右されるのが実情です。
寿命が近づくと、PCが突然シャットダウンする、ブルースクリーンが多発する、USB機器を認識しなくなる、といった不安定な症状が現れ始めます。これは、マザーボード上のコンデンサなどの電子部品が、熱や湿気によって経年劣化し、正常に機能しなくなることが主な原因です。 ただ、完全に故障する前に「寿命」と判断し、交換を検討するケースの方が多いかもしれません。その最大の理由は、CPUやメモリ、グラフィックボードといった他のパーツの進化です。例えば、数年後に最新のCPUへ交換したくても、古いマザーボードではCPUソケットの規格が異なり、物理的に搭載できないのです。
そのため、「PCの動作が明らかに不安定になってきた時」や、「性能不足を感じ、CPUを含めたPC全体の抜本的なアップグレードをしたい時」が、マザーボードの交換を考える現実的なタイミングと言えるでしょう。
初心者必見!マザーボード選びで注意すべき点

初心者がマザーボード選びで失敗しないために、スペック表でいくつか注意深く確認すべきポイントがあります。最も重要なのは、繰り返しになりますがパーツ同士の「相性」と「規格」の確認です。
CPUソケットやチップセット、フォームファクタの規格を合わせるのは大前提です。それに加え、メモリの種類(DDR5かDDR4か)、M.2 SSDやグラフィックボードを接続するPCI Expressスロットの世代も非常に重要になります。 例えば、最新の高速な「PCIe 5.0」対応のSSDを購入しても、マザーボードのスロットが旧世代の「PCIe 4.0」までしか対応していなければ、SSDの性能を半分しか引き出せず、宝の持ち腐れになってしまいます。 また、意外な落とし穴がメモリの相性です。マザーボードの製品ページには、動作確認済みメモリのリスト(QVL)が必ず公開されています。特に高速なメモリを使いたい場合は、このリストに載っている製品を選ぶと、相性問題が起きるリスクを大幅に減らすことができます。将来性を見越してWi-Fi 7やUSB4対応モデルを選ぶのも良いですが、まずは手持ちのパーツや購入予定のパーツが問題なく動作するか、しっかり確認することが何より大切です。
トラブル発生?保証とサポート体制も確認しよう

どれだけ慎重にパーツを選んでも、自作PCには初期不良や原因不明のトラブルがつきものです。そんな万が一の事態に備えて、購入前にメーカーの保証期間とサポート体制を確認しておくことを強くおすすめします。
多くのメーカーでは、購入から1年間の製品保証が付いています。この期間内に通常使用で故障した場合は、無償で修理や交換対応をしてもらえます。メーカーや製品によっては、より長い2年や3年の保証期間が設定されていたり、公式サイトでユーザー登録をすることで保証を延長できたりするサービスもあるので、ぜひ活用しましょう。 また、トラブル発生時に本当に頼りになるのがサポート体制です。各メーカーの公式サイトには、トラブル解決の手助けとなる詳細なFAQや、最新のBIOS・ドライバーが用意されています。電話やメールでの問い合わせ窓口が迅速に対応してくれるかも重要なポイントです。事前にネットの口コミなどで、各社のサポートの評判を調べておくのも良いでしょう。
価格の安さだけで選んでしまい、保証やサポートが手薄な製品を買ってしまうと、トラブルが起きた時に解決できず、途方に暮れてしまうことも。特に自作PCに慣れていない方ほど、多少価格が高くてもサポートが充実していると評判のメーカーを選ぶことが、結果的に安心につながります。
まとめ:あなたに合うマザーボードおすすめメーカーは?
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マザーボードはPCの土台であり、CPUやメモリなどパーツ選びの起点となる
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メーカー選びは「安定性」「コスパ」「先進性」など何を重視するかで決める
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安定性の王道はASUS、迷ったら「TUF GAMING」シリーズが鉄板
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コスパとゲーミング性能のバランスならMSI、「MAG TOMAHAWK」が人気
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挑戦的な機能と安さを求めるならASRock、「Steel Legend」は電源が強力
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先進機能とデザイン性ならGIGABYTE、「AORUS」や白色モデルが魅力
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CPUソケット(Intel/AMD)は絶対に間違えてはいけない最重要項目
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チップセット(Z890/B850など)は用途と予算に応じて選ぶ
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フォームファクタ(ATXなど)はPCケースのサイズに合わせる
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2025年のトレンドはPCIe 5.0、Wi-Fi 7、USB4への対応
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M.2スロットの数や対応規格はSSDの性能に直結する
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失敗したくないなら各メーカーの鉄板シリーズを選ぶのが確実
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マザーボードの寿命は5年~10年が目安、アップグレード時が交換時期
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購入前には必ずメーカーの保証期間とサポート体制を確認する
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最終的には自分の「これだ!」と思えるデザインや機能で選ぶのが一番楽しい