「あれ、LANケーブルのランプがいつもと違うオレンジ色で点滅してる…」なんて経験、ありませんか?普段あまり気にしない部分だけに、色の意味がわからず不安になりますよね。実はそのオレンジ色の点滅、あなたのインターネットの通信速度が100Mbpsという低速な状態になっているサインかもしれません。
この記事では、ランプの色の意味や緑の点灯・消灯との違いから、オレンジ点滅になる原因、そしてインターネットに繋がらない場合の対処法まで、パソコンやPS4・PS5、スイッチでの確認方法を交えて徹底解説します。
基本的なチェックポイントから、再起動や抜き差し、ドライバーの更新、接触不良や断線の確認、ケーブルの寿命や交換・買い替えの判断基準、おすすめの製品、規格の選び方、改善しない場合の問い合わせ先まで、この問題を解決するための情報を網羅しています。ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
- LANポートのランプがオレンジ色に点滅する意味と原因
- PCやゲーム機で実際の通信速度を確認する具体的な手順
- 自分で今すぐ試せるトラブルシューティング方法
- 速度改善のために最適なLANケーブルの選び方とおすすめ製品
LANケーブルがオレンジ点滅?その原因と確認方法
- ランプ色の意味を知ろう!緑・点灯・消灯の違い
- 遅い?100Mbpsの通信速度が与える影響
- オレンジ点滅を引き起こす主な原因
- まずはパソコンでの確認方法を実践
- ルーターやONUでの確認方法もチェック
- PS4・PS5・スイッチでの確認方法とは
- ネットに繋がらない場合の対処法
ランプ色の意味を知ろう!緑・点灯・消灯の違い

まず、LANポートでピカピカ光るランプが何を示しているのか、基本からおさらいしましょう。このLEDランプは、主に「リンク状態(物理的に接続されているか)」と「通信速度」の2つの情報を教えてくれています。
色の意味はメーカーによって若干の違いはありますが、一般的には以下のように分けられていることが多いですよ。
| ランプの色/状態 | 一般的な意味 |
|---|---|
| 緑色(グリーン) | 1Gbps (1000Mbps)での高速通信が確立している状態。 |
| オレンジ色(アンバー) | 100Mbpsまたは10Mbpsでの低速な通信が確立している状態。 |
| 消灯 | ケーブルが接続されていないか、接続先の機器の電源がオフなど、物理的なリンクが確立していない状態。 |
さらに、「点灯」と「点滅」にも意味があります。
- 点灯: ケーブルが接続され、通信可能な状態(リンクアップ)だけど、データの送受信は行われていない状態。
- 点滅: リンクアップした状態で、実際にデータの送受信(通信)が行われている状態。
つまり、「オレンジ色の点滅」は「100Mbpsの低速な状態でデータ通信が行われている」ことを示している可能性が高い、ということになりますね。
注意:メーカーによる違い
製品によっては、緑が100Mbps、オレンジが1Gbpsと、色の役割が逆の場合もあります。また、ランプが1つしかなく、点滅の速さで状態を示すモデルも存在します。正確な情報は、お使いのルーターやPCの取扱説明書で確認するのが一番確実ですよ。
遅い?100Mbpsの通信速度が与える影響
「100Mbpsでも、ネットサーフィンくらいなら問題ないんじゃない?」と思うかもしれません。確かに、テキスト中心のサイトを見るくらいなら、そこまでストレスは感じないかも。
でも、現在のインターネット環境は、一昔前とは比べ物にならないほど大容量のデータがやり取りされています。光回線の多くが1Gbps(=1000Mbps)以上のプランを提供している現代において、100Mbpsはかなり低速な部類に入ります。
もしあなたが1Gbpsの光回線を契約しているのに、何らかの原因で100Mbpsに制限されていると、以下のような影響が出る可能性があります。
100Mbpsで起こりうること
- Webサイト閲覧: 画像や広告が多いページの表示がもたつく。
- 動画視聴: 4Kなどの高画質動画で読み込みが頻発したり、画質が自動的に下げられたりする。
- オンラインゲーム: データの送受信が間に合わず、ラグ(遅延)や回線切断の原因になることがある。
- 大容量ファイルの送受信: OSのアップデートやゲームのダウンロードに非常に長い時間がかかる。
例えば、10GBのゲームをダウンロードする場合、理論上の所要時間は以下のようになります。
- 1Gbps (1000Mbps) の場合: 約1分20秒
- 100Mbps の場合: 約13分20秒
これだけ差が出ると、体感的にも「遅い!」と感じてしまいますよね。せっかく高速な回線を契約しているなら、その性能を最大限に引き出したいものです。
オレンジ点滅を引き起こす主な原因

では、なぜ通信速度が100Mbpsに制限されてしまうのでしょうか。原因は大きく分けて3つ考えられます。複数の要因が絡み合っていることもありますよ。
1. LANケーブルの問題
最もよくある原因がLANケーブル自体にあります。
- 規格が古い: 「カテゴリ5(CAT5)」という規格のケーブルは、最大100Mbpsまでしか対応していません。ケーブルの側面に「CAT.5」などと印字されていないか確認してみましょう。
- 内部で断線している: LANケーブルは8本の細い銅線で構成されていますが、強く折り曲げたり、家具に踏まれたりすることで、中の数本が断線することがあります。一部の線が切れると、通信はできるものの100Mbpsに速度が制限されてしまうケースがあります。
- コネクタの破損: ケーブルの先端にあるプラスチックのツメ(RJ-45コネクタ)が折れると、ポートにしっかり固定されず接触不良を起こし、速度低下の原因になります。
2. 接続機器(PC・ルーターなど)の問題
ケーブルを接続している機器側が原因の場合もあります。
- LANポートの性能が低い: 10年以上前の古いPCやルーター、ハブなどを使っている場合、そもそもLANポートが1Gbpsに対応しておらず、100Mbpsまでしか出ない(100BASE-TX規格)ことがあります。
- LANポートの故障: 機器のポートが物理的に故障して、1Gbpsでの通信ができなくなっている可能性も考えられます。
3. 設定の問題
物理的な問題ではなく、PCの設定が原因のケースです。
- ネットワーク設定: Windowsのネットワークアダプターの設定で、通信速度が手動で「100Mbps」に固定されていることがあります。通常は「自動ネゴシエーション(Auto Negotiation)」に設定しておくのがベストです。
- ドライバーの不具合: LANポートを制御している「ドライバー」というソフトウェアが古かったり、破損していたりすると、正常に動作せず速度が制限されることがあります。
経路のどこか一つでも低速だと…
インターネットの通信速度は「経路上の最も遅い部分」に合わせられてしまいます。例えば、「1Gbps対応の光回線」→「1Gbps対応ルーター」→「100Mbps対応のハブ」→「1Gbps対応PC」と接続している場合、ハブがボトルネックとなり、PCの通信速度は最大でも100Mbpsになってしまいます。
まずはパソコンでの確認方法を実践
原因を特定するために、まずはあなたのPCが現在どのくらいの速度で接続されているのかを確認してみましょう。OSごとに手順を解説します。
Windowsの場合
- 「スタート」ボタンを右クリックし、「ネットワーク接続」を選択します。
- 有線LANのアイコン(通常は「イーサネット」)を右クリックし、「状態」を選択します。
- 開いたウィンドウの「全般」タブにある「速度」の項目を確認します。
ここが「1.0 Gbps」なら正常ですが、「100.0 Mbps」と表示されていたら、低速で接続されています。
もし100Mbpsになっていたら、念のため設定も確認しておきましょう。
「状態」ウィンドウから「プロパティ」→「構成」→「詳細設定」タブを開きます。プロパティ一覧から「速度とデュプレックス (Speed & Duplex)」を探し、値が「自動ネゴシエーション (Auto Negotiation)」になっているか確認してください。もし他の値に固定されていたら、「自動ネゴシエーション」に変更してOKをクリックします。
macOSの場合
- アップルメニューから「システム設定」(古いOSでは「システム環境設定」)を開きます。
- サイドバーから「ネットワーク」を選択します。
- 有線LAN接続(例:「USB 10/100/1000 LAN」など)を選択し、「詳細…」ボタンをクリックします。
- 「ハードウェア」タブを開くと、「速度」と「デュプレックス」の項目で現在のリンク速度が確認できます。(例: 1000baseT/full-duplex)
ここで「100baseT」などと表示されている場合は、100Mbpsで接続されています。
ルーターやONUでの確認方法もチェック

PCだけでなく、ルーターやONU(光回線終端装置)側でも接続状況を確認できます。
物理的なランプで確認
これが一番手軽な方法です。多くのルーターでは、各LANポートの近くにLEDランプがあり、PCと同じように色でリンク速度を示しています。
- 1Gbps接続時: 緑色に点灯
- 100Mbps接続時: オレンジ色に点灯
PCに繋いでいるポートのランプが何色に光っているか、直接見てみましょう。機器の側面や底面に、色の意味がイラストで記載されていることもありますよ。
管理画面で確認
より詳細に確認したい場合は、ルーターの管理画面にログインします。WebブラウザのアドレスバーにルーターのIPアドレス(例: `192.168.1.1` や `192.168.0.1` など)を入力してアクセスします。
ログイン後、「システム状態」「デバイス管理」「LAN設定」といったメニューを探すと、各LANポートにどの機器が、どの速度(1000Mbps / 100Mbps)で接続されているか一覧で確認できるページがあるはずです。ここで原因となっているポートを特定できます。
PS4・PS5・スイッチでの確認方法とは
PCを持っていない、ゲーム機で有線接続している、という方も多いですよね。家庭用ゲーム機ではPCのように直接リンク速度を表示する機能はありませんが、通信速度のテスト結果からある程度推測することができます。
PlayStation 4 (PS4) / PlayStation 5 (PS5)
- ホーム画面から「設定」→「ネットワーク」へ進みます。
- 「インターネット接続を診断する」を選択します。
診断結果に「通信速度(ダウンロード)」「通信速度(アップロード)」が表示されます。ここで、何度試してもダウンロード速度が90Mbps前後で頭打ちになる場合、100Mbpsでリンクしている可能性が非常に高いです。これは、100Mbpsの理論値に対して、実際のデータ転送(実効速度)では若干のロスが生じるためです。
Nintendo Switch
- HOMEメニューから「設定」を開きます。
- 「インターネット」→「接続テスト」を実行します。
PS4/PS5と同様に、テスト結果の通信速度が90Mbpsあたりで上限になっている場合は、100Mbps接続が疑われます。
Switchの有線LANアダプターに注意!
初代Nintendo SwitchのドックにはLANポートが搭載されておらず、別売りの有線LANアダプターが必要です。このアダプターが安価な100Mbps対応品である可能性も考えられます。一方、Nintendo Switch(有機ELモデル)のドックには、標準で1Gbps対応のLANポートが搭載されています。
ネットに繋がらない場合の対処法

「ランプはオレンジ色に点滅しているのに、そもそもインターネットに繋がらない!」というケースもありますよね。
この場合、ランプが点滅している時点で、ケーブルやポートの物理的な接続(=ネットワークのレイヤー1)は確立していると考えられます。問題は、その先のIPアドレスの取得や名前解決(DNS)など、ソフトウェア的な部分(=上位レイヤー)にある可能性が高いです。
以下の対処法を試してみてください。
点滅するのに繋がらない時のチェックリスト
- 機器の完全再起動
PC、ルーター、ONU(モデム)のすべての電源をコンセントから抜きます。数分待ってから「ONU→ルーター→PC」の順で電源を入れ直します。これは最も基本的で効果的な対処法です。 - IPアドレスの再取得
Windowsならコマンドプロンプトで特定のコマンドを実行、macOSならネットワーク設定からDHCPリースを更新することで、IPアドレスを強制的に取得し直します。 - 他の機器で接続確認
同じルーターに繋いでいるスマホや他のPCがネットに接続できるか確認します。他の機器も全滅なら、ルーターか回線自体の問題が濃厚です。 - セキュリティソフトの一時停止
セキュリティソフトのファイアウォール機能が通信をブロックしている可能性も。一時的に無効にして接続できるか試してみましょう。(※試した後は必ず有効に戻してください)
LANケーブルのオレンジ点滅を解決する具体的ステップ
- すぐ試せる基本的なチェックポイント
- 効果的な再起動と抜き差しの手順
- PCドライバーの更新で改善するケース
- ケーブルの接触不良や断線の確認
- 見落としがちなLANケーブルの寿命
- ケーブルの交換・買い替えの判断基準
- 後悔しない規格・カテゴリの選び方
- 迷ったらコレ!おすすめの製品を紹介
- どうしても改善しない場合の問い合わせ先
すぐ試せる基本的なチェックポイント
原因が特定できたら、いよいよ解決編です。まずは、誰でもすぐに試せる簡単なチェックポイントから始めましょう。案外、これだけであっさり解決することも多いですよ。
- ケーブルを挿し直す
PC側とルーター側の両方で、LANケーブルを一度抜きます。そして、「カチッ」と音がするまで、しっかりと奥まで挿し直してください。単純ですが、これが一番効果的な場合があります。 - 別のポートに挿してみる
ルーターにLANポートが複数あるなら、別のポートに挿し替えてみましょう。特定のポートだけが故障している可能性を切り分けられます。 - コネクタのツメを確認する
LANケーブルの先端にあるプラスチックのツメが折れていませんか? ツメが折れていると、しっかり固定されずに少しの振動で接触不良を起こしやすくなります。 - 別のケーブルに交換してみる
もし予備のLANケーブルがあれば、それに交換して速度が改善するか試してみてください。これで1Gbps接続になれば、元のケーブルが原因だと断定できます。これは最も確実な原因の切り分け方法です。
効果的な再起動と抜き差しの手順

「とりあえず再起動」はトラブルシューティングの基本ですが、正しい手順で行うとより効果的です。機器内部の一時的な不具合をリセットし、接続を再確立させることが目的です。
推奨される再起動手順
- PCをシャットダウンする
まずは末端の機器であるPCの電源を完全に切ります。 - 電源を抜く
ルーター、ONU(モデム)の順に、電源アダプターをコンセントから抜きます。 - ケーブルを抜く
念のため、LANケーブルもすべての機器から抜いておきましょう。 - 5分ほど待つ
機器の内部に溜まった電気を完全に放電させるため、少し長めに時間を置きます。 - 電源を入れる
「ONU → ルーター」の順で電源を入れます。ONUのランプが正常に点灯し、次にルーターの起動が完了するまで、それぞれ数分待ちます。 - ケーブルを接続する
LANケーブルをルーターとPCにしっかりと接続します。 - PCの電源を入れる
最後にPCを起動し、接続速度を確認します。
この手順を踏むことで、ネットワーク機器が正しい順番でIPアドレスを取得し、正常に通信を確立しやすくなります。
PCドライバーの更新で改善するケース
PC側の設定やソフトウェアに問題がある場合、ネットワークアダプターの「ドライバー」を更新することで解決することがあります。
ドライバーとは、OS(Windowsなど)がハードウェア(LANポートなど)を正しく認識し、制御するためのプログラムです。これが古かったり、何らかの理由で破損していたりすると、通信速度の自動判別(ネゴシエーション)がうまく機能せず、100Mbpsで固定されてしまうことがあるんです。
ドライバーの更新手順 (Windows)
- 「スタート」ボタンを右クリックし、「デバイス マネージャー」を開きます。
- 「ネットワーク アダプター」の項目をダブルクリックして展開します。
- 一覧から有線LANアダプター(Realtek、Intel Ethernet Connectionなどと書かれたもの)を右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。
- 「ドライバーを自動的に検索」を選び、Windows Update経由で新しいドライバーがないか探してもらいます。
より確実な方法
自動検索で見つからない場合は、お使いのPCメーカー(Dell、HPなど)やマザーボードメーカー(ASUS、GIGABYTEなど)のサポートサイトにアクセスしましょう。モデル名で検索して、最新のLANドライバーをダウンロードし、手動でインストールするのが最も確実な更新方法です。
ケーブルの接触不良や断線の確認

ケーブルが原因だと疑われる場合、それが「接触不良」なのか「断線」なのかを切り分けたいですよね。
接触不良の確認
- LANケーブルのコネクタ部分を軽く揺さぶってみてください。このときにLANポートのランプが消えたり、色がチカチカ変わるようなら、接触不良が起きている証拠です。
- ポート側にホコリが溜まっていることもあります。エアダスターなどで清掃してみるのも有効です。
断線の確認
- 外観チェック: ケーブルの全長を目で見て、被膜が破れていたり、ドアに挟まれて平たくなっていたり、極端に折れ曲がっている箇所がないか確認します。特に、負荷がかかりやすいコネクタの根元は念入りにチェックしましょう。
- 交換テスト: やはり一番簡単な方法は、正常に1Gbpsで通信できていることがわかっている別のケーブルと交換してみることです。交換して速度が改善すれば、元のケーブルが断線(内部断線を含む)していると判断できます。
専用の「LANテスター」という機器を使えば、8本の芯線がそれぞれ通電しているか正確にチェックできますが、一般家庭で持っていることは稀なので、まずは交換テストを試すのが現実的ですね。
見落としがちなLANケーブルの寿命
LANケーブルは消耗品です。見た目に問題がなくても、長年の使用で劣化していることがあります。
物理的な寿命
ケーブルの寿命を縮める主な原因は、物理的なストレスです。
- 頻繁な抜き差し
- 椅子のキャスターで踏みつける
- 強く引っ張る、曲げる
- ドアに挟む
こうした負荷が積み重なることで、内部の銅線が劣化したり、断線したりします。特にコネクタのツメはプラスチック製なので、経年劣化で弾力性がなくなり、簡単に折れてしまうことも。一般的には、使い方にもよりますが数年〜10年程度が一つの目安と言えるかもしれません。
技術的な寿命
物理的な問題がなくても、「規格の古さ」による技術的な寿命もあります。例えば、カテゴリ5(CAT5)のケーブルは、1Gbpsの通信が当たり前になった現代では性能不足であり、技術的に寿命を迎えていると言えます。将来10Gbpsの回線が普及すれば、現在主流のカテゴリ5eやカテゴリ6も同じ道をたどる可能性があります。
ケーブルの交換・買い替えの判断基準

LANケーブルは比較的安価(数百円〜)なので、トラブルの原因を探して長時間悩むよりも、疑わしい場合は新品に交換してしまうのが時間的にも精神的にも効率的です。
以下のような状況になったら、迷わず交換・買い替えを検討しましょう。
こんな時はケーブルを交換!
- コネクタのツメが折れてしまった
接続が不安定になり、通信が途切れる原因になります。非常に危険なので、すぐに交換してください。 - ケーブルの被膜が破れて、中の線が見えている
断線やノイズの原因になります。感電の危険は低いですが、安全のため交換しましょう。 - 原因の切り分けで、ケーブルが問題だと特定できた
他のケーブルで試して速度が改善した場合は、迷わず古いケーブルは処分しましょう。 - 1Gbpsの環境なのに、カテゴリ5のケーブルを使っている
ケーブルがボトルネックになっています。カテゴリ6以上のものに交換するだけで、速度が劇的に改善します。
後悔しない規格・カテゴリの選び方
いざLANケーブルを買い替えるとなっても、種類が多くて迷ってしまいますよね。ポイントは「カテゴリ」という規格です。数字が大きいほど高性能で、高速通信に対応し、ノイズにも強くなります。
| カテゴリ | 最大通信速度 | 特徴 |
|---|---|---|
| カテゴリ5e | 1Gbps | 1Gbpsの光回線に十分対応可能。安価で入手しやすい。 |
| カテゴリ6 (CAT6) | 1Gbps (10Gbps) | ノイズ耐性が高く安定している。現在最も標準的でコストパフォーマンスに優れる。迷ったらコレ! |
| カテゴリ6A | 10Gbps | 将来的に10Gbps回線を考えている場合に最適。ケーブルが太く硬い傾向がある。 |
| カテゴリ7以上 | 10Gbps以上 | 主に業務用。コネクタ形状が特殊な場合もあり、一般家庭ではオーバースペック。 |
結論として、現在、一般家庭で使うなら「カテゴリ6(CAT6)」を選んでおけば間違いありません。
また、ケーブルの形状にも種類があります。
- スタンダードタイプ: 丸い断面で最も一般的。耐久性が高い。
- フラットタイプ: きしめんのように平たく薄い。カーペットの下やドアの隙間に配線しやすく、取り回しが楽。
- スリムタイプ: スタンダードより細く、狭い場所での配線に便利。
設置場所に合わせて選ぶと良いでしょう。
迷ったらコレ!おすすめの製品を紹介

品質の安定した製品を選ぶなら、名の知れた国内メーカーのものが安心です。選ぶ際のポイントは、「カテゴリ6以上」で「ツメ折れ防止カバー」が付いている製品を選ぶことです。
サンワサプライ
PC周辺機器の老舗で、品質に定評があります。ラインナップが非常に豊富で、スタンダードから高耐久モデルまで、用途に合わせた製品が見つかります。
エレコム
デザイン性や機能性に優れた製品を多く展開しています。「やわらかLANケーブル」など、取り回しのしやすさを重視したモデルが人気です。
バッファロー
こちらもPC周辺機器の大手。「ツメの折れないLANケーブル」というキャッチーな製品が有名で、耐久性を重視する方におすすめです。
これらのメーカーの「カテゴリ6」対応ケーブルを選べば、まず失敗することはないでしょう。
どうしても改善しない場合の問い合わせ先
ケーブルを交換し、設定も見直した。それでもオレンジ点滅が直らない…。そんな時は、自分だけで抱え込まずに専門のサポートに問い合わせましょう。
その際、どこに問題があるのかを切り分けてから連絡するのが重要です。
- 特定のPCだけでオレンジ点滅になる場合
→ PCのLANポートが故障している可能性があります。PCメーカーのサポートに問い合わせましょう。 - ルーターの特定のポートだけ、何を繋いでもオレンジ点滅になる場合
→ ルーターのポート故障が考えられます。ルーターメーカーのサポートに相談してください。 - どの機器をどのポートに繋いでもオレンジ点滅、またはネット全体が遅い場合
→ ONUの故障や、回線自体に問題が発生している可能性があります。契約しているインターネットサービスプロバイダ(ISP)や回線事業者(NTTなど)のカスタマーサポートに連絡しましょう。
問い合わせる際は、「これまでに試したこと(ケーブル交換、再起動など)」を具体的に伝えると、原因究明がスムーズに進みますよ。
LANケーブルのオレンジ点滅 総まとめ
最後に、この記事の要点をリストでまとめます。オレンジ点滅に遭遇した際のチェックリストとして活用してくださいね。
- LANケーブルのオレンジ点滅は100Mbpsの低速通信を示しているサイン
- 緑色の点灯や点滅は1Gbpsの高速通信、消灯は未接続の状態
- 100Mbpsの速度では光回線の性能を活かせず動画やゲームに影響が出る
- 原因は古い規格のLANケーブルや内部断線、機器の故障、PC設定など様々
- まずはPCやゲーム機の接続テストで実際の通信速度を確認する
- WindowsやmacOSではネットワークの状態からリンク速度を直接確認できる
- ルーター本体のランプの色や管理画面でもポートごとの速度がわかる
- 最初に試すのはケーブルの挿し直しやルーターの別ポートへの接続
- 機器の再起動はONU→ルーター→PCの順で行うのが効果的
- PCのネットワークドライバーが古い場合は更新を試す価値がある
- ケーブルの接触不良や断線は正常な別ケーブルとの交換で簡単に切り分けできる
- LANケーブルにも寿命があるため数年使っている場合は交換を検討しよう
- ケーブルを買い替えるならカテゴリ6(CAT6)規格が最もおすすめ
- ツメ折れ防止カバー付きの製品を選ぶと長く安心して使える
- 全ての対策を試しても改善しない場合は機器メーカーやプロバイダへ相談する