Klevvメモリの評判とコスパを解説!SK Hynix製で安い?

「Klevvのメモリって評判はどうなんだろう?」「聞いたことないメーカーだけど、どこの国の会社で信頼性はあるのかな?」と気になっていませんか。

自作PCのパーツ選び、特にメモリは安定性や価格のバランスが重要ですよね。Klevvは、DDR4やDDR5メモリを探していると時々見かけるブランドですが、他社製品との比較や、実際のユーザーの口コミが少ないと感じるかもしれません。

この記事では、Klevvメモリの評判について、会社の信頼性、製造国、サポートや保証内容、そして品質重視のゲームユーザーやコスパを求めるユーザーそれぞれにおすすめのモデルまで、網羅的に解説します。

  • Klevvという会社の概要と信頼性
  • DDR4・DDR5モデルの評判や口コミ
  • 用途別のおすすめメモリモデル
  • 保証やサポートで注意すべき点

Klevvメモリの評判は?会社の信頼性を徹底解説

  • Klevvはどこの国の会社?基本情報
  • 製造国とSK hynix製チップの信頼性
  • DDR4・DDR5の評判と口コミまとめ
  • サポートと保証内容の注意点
  • 他社メモリとの比較で見るKlevvの立ち位置
  • Klevvメモリのデメリットや注意点

Klevvはどこの国の会社?基本情報

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Klevv(クレヴ)は、どこの国の会社なの?と疑問に思う方もいるかもしれませんが、これはブランド名です。実際に製品を製造・販売しているのは、2014年に設立されたEssencore(エッセンコア)という会社になります。

Essencoreは「メモリ半導体分野で世界を変えるグローバルリーダー」を目標に掲げており、まだ比較的新しい会社でありながら、世界市場で急速に存在感を増しています。本社は香港にあり、グローバルに事業を展開している企業です。

つまり、Klevvは特定の国というよりは、香港を拠点とするグローバル企業Essencoreが展開するメモリ専門ブランド、と理解するのが正確です。日本市場へは2016年から本格的に参入しており、大手量販店やオンラインショップでも手軽に購入できるようになりました。

製造国とSK hynix製チップの信頼性

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Klevvメモリの信頼性を語る上で絶対に外せないのが、その「中身」です。Klevvブランドを展開するEssencoreは、実は世界的な半導体メーカーである「SK hynix(エスケーハイニックス)」の子会社なのです。

SK hynixは、韓国に本社を置く企業で、メモリ半導体の分野ではSamsungと並ぶ世界トップクラスのシェアを誇ります。その高品質なメモリチップは、世界中の多くのPCメーカーやサーバー、スマートフォンに採用されています。Klevvのメモリ製品には、その信頼性の高いSK hynix製のメモリチップが採用されていることが多く、これが品質の高さと安定性につながっています。

言ってしまえば、Klevvは「世界トップクラスのメーカーの高品質なチップを、より手頃な価格で提供してくれるブランド」と言えます。製造国自体もSK hynixの拠点がある韓国で行われているため、品質管理の面でも高い信頼性があると考えて良いでしょう。この背景が、Klevvの評判を支える大きな要因となっています。

DDR4・DDR5の評判と口コミまとめ

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KlevvメモリのDDR4およびDDR5モデルの評判を口コミから探ると、総じて「コストパフォーマンスの高さ」と「安定性」が高く評価されていることがわかります。

特に、AmazonのセールやパソコンSHOPアークの特価品として登場することが多く、「SK Hynix製のチップを搭載した信頼性の高いメモリが、この価格で買えるのはお得」といった声が目立ちます。例えば、DDR5-4800の16GBモデルが8,000円台で販売されるなど、メジャーブランドと比較しても遜色ない、あるいはそれ以上に安い価格設定が魅力です。

また、自作PCユーザーからは「SK Hynix製M-die搭載でオーバークロック耐性が高い」といった、少しマニアックな視点からの評価も見られます。一方で、派手なヒートシンクがないスタンダードモデルは「安定動作や検証用に最適」とも言われており、幅広いユーザーから支持されているようです。大きなトラブル報告も少なく、堅実で安定した選択肢として良い評判を得ています。

サポートと保証内容の注意点

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Klevvメモリは、製品保証がしっかりしている点も魅力ですが、いくつか知っておくべき注意点があります。まず、メモリやUSBメモリなどの製品は「制限的な製品寿命保証」となっており、これは製品が製造されている限りは保証が続くという心強い内容です。

しかし、SSD製品は「5年」や「3年」といった期間、または書き込み耐性(TBW)の上限に達するまでの、どちらか早い方が適用される制限付き保証なので注意が必要です。また、保証を受けるには、製品保証書が必要で、非認証の販売店からの購入は対象外となります。

最も重要な注意点は、保証が適用されないケースです。以下の表にまとめたように、ユーザーの過失による故障や、データの損失は保証の対象外となります。特に、製品に保存されたデータのバックアップは自己責任であり、修理・交換の際にデータが消えてもKlevvは責任を負いません。A/Sを依頼する前には、必ず自分でデータのバックアップを取っておきましょう。

保証対象外の主なケース 内容
製品の損傷 天災、事故、誤った設置、取り扱い不注意による故障
任意改造 権限のない修理、ファームウェアの改造など
製品のシリアルナンバー シリアルナンバーが一致しない、または識別不能な場合
データの損失 製品に記録されたデータの損失や損傷は一切保証されない
特定の用途 ドライブレコーダーや生命維持装置などでの使用は保証対象外

他社メモリとの比較で見るKlevvの立ち位置

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メモリ市場にはCrucial(Micron)、Corsair、G.Skill、Samsungなど多くの競合ブランドが存在します。その中でKlevvがどのような立ち位置にいるのかを比較してみましょう。

Klevvの最大の強みは、前述の通り「SK hynix」という巨大なバックボーンを持つ点です。これは、メモリチップの大手メーカーであるMicronが展開する「Crucial」ブランドと非常によく似た構図です。大手メーカー直系のブランドというだけで、品質と安定性に対する信頼度は非常に高くなります。

価格面では、定番のCrucialやSamsungとしばしば比較されますが、セール時にはKlevvがより安価になる傾向があります。一方で、ゲーミングメモリ市場で人気のCorsairやG.Skillのような、派手なデザインや極端なオーバークロック性能を売りにした製品ラインナップはやや控えめです。Klevvは、高品質なチップを使いつつも、価格を抑えた堅実な製品を提供することで、品質とコストのバランスを重視するユーザー層から高い評価を得ている、と言えるでしょう。

Klevvメモリのデメリットや注意点

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多くのメリットがあるKlevvメモリですが、いくつか注意すべきデメリットも存在します。一つ目は、ブランドの知名度がまだ高くない点です。CrucialやCorsairといった長年の定番ブランドと比較すると、「Klevvってどこの?」と思う人も少なくありません。自作PCでメジャーなパーツで揃えたい、という方には少し物足りなく感じるかもしれません。

二つ目は、相性問題の可能性です。これはどのメモリにも言えることですが、特にXMP(Intel Extreme Memory Profile)という簡単なオーバークロック機能を使う場合、お使いのマザーボードの対応メモリリスト(QVL)にKlevvの製品名が載っているか確認することをおすすめします。口コミでは、古い世代のCPUとの組み合わせで規格通りの速度が出るか質問する投稿も見られ、念のための確認はしておいた方が安心です。

最後に、保証の項目でも触れましたが、データの保証は一切ない点です。これは他社も同様ですが、重要なデータを扱う場合は、メモリの信頼性だけに頼らず、必ずバックアップを取る習慣をつけましょう。これらの点を理解した上で選ぶのであれば、Klevvは非常に優れた選択肢となります。

Klevvメモリの評判から見るおすすめモデル

  • 品質・ゲーム重視派におすすめのモデル
  • コスパ重視派におすすめのモデル
  • 主力モデルBOLT・CRASシリーズの特徴
  • RGBモデルの評判と注意点
  • Klevvはどんなユーザーにおすすめ?

品質・ゲーム重視派におすすめのモデル

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品質やゲーム性能を最優先に考えるなら、Klevvの「CRAS(クラース)」シリーズが断然おすすめです。このシリーズは、ゲーマーやクリエイター向けに設計されており、より高いクロックスピードと優れた冷却性能を持つヒートシンクが特徴です。

特に「CRAS XR」や「CRAS II RGB」といったモデルは、DDR4で3600MHzや4000MHz、DDR5でも高速なモデルがラインナップされています。クロックスピードが速いと、ゲームのフレームレートが向上したり、動画のエンコード時間が短縮されたりといった恩恵が期待できます。実際に、国際的に権威のある「レッドドット・デザイン賞」を受賞するなど、性能だけでなくデザイン性の高さも評価されています。

eスポーツチーム「SKT T1」(現T1)のスポンサーを長年務めていることからも、Klevvがゲーミング分野に力を入れていることがわかります。最高のパフォーマンスを求めるなら、少し価格は上がりますが、CRASシリーズを選んでおけば間違いないでしょう。

コスパ重視派におすすめのモデル

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とにかく安く、でも安定したメモリが欲しいというコストパフォーマンス重視の方には、Klevvの「BOLT(ボルト)」シリーズや、ヒートシンクのないスタンダードモデルが最適です。

これらのモデルは、JEDEC(ジェデック)という業界標準規格に準拠しており、派手さはないものの、非常に安定した動作が期待できます。口コミサイトでも、DDR4の3200MHz 16GBx2枚組が7,000円前後、DDR5の4800MHz 16GBx2枚組が15,000円前後(特価時)といった報告が多数あり、その安さは大きな魅力です。

特に難しい設定(XMP)などをせず、PCを組んですぐに安定して使いたい自作PC初心者の方や、ビジネスPCのメモリ増設、あるいはサーバーの検証用など、信頼性と価格のバランスが求められる場面で大変重宝します。SK hynix製チップの信頼性をこの価格で手に入れられるため、「賢い選択」と言えるでしょう。

主力モデルBOLT・CRASシリーズの特徴

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Klevvのデスクトップ用メモリは、主に「BOLT」シリーズと「CRAS」シリーズの2つが主力です。どちらを選べばいいか迷う方のために、それぞれの特徴を比較してみましょう。

簡単に言えば、「BOLT」は堅実な優等生タイプ、「CRAS」は見た目も性能もこだわるアスリートタイプ、といったイメージです。BOLTシリーズは、高さを抑えたシンプルなヒートシンクが特徴で、大型のCPUクーラーとの干渉を気にせず使えます。一方、CRASシリーズは、冷却性能を重視した大型のヒートシンクや、PCを華やかに彩るRGBライティング機能を搭載したモデルがあります。

どちらのシリーズもSK hynix製の高品質なチップが採用されている点は共通ですが、想定される用途と価格帯が異なります。ご自身のPCの用途や予算、デザインの好みに合わせて選ぶのが良いでしょう。

シリーズ 主な特徴 おすすめのユーザー
BOLT シリーズ ・標準的な性能と高い安定性
・シンプルなロープロファイルヒートシンク
・コストパフォーマンスが高い
・初めて自作PCを組む人
・安定性重視で定格運用したい人
・コストを抑えたい人
CRAS シリーズ ・高性能なオーバークロックメモリ
・優れた冷却性能を持つヒートシンク
・RGBライティング搭載モデルあり
・PCゲームで高いフレームレートを求める人
・動画編集など重い作業をする人
・PCの見た目にもこだわりたい人

RGBモデルの評判と注意点

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PCケースの中を美しく光らせる「魅せるPC」が人気の今、KlevvのRGB搭載モデル「CRAS X RGB」や「CRAS II RGB」も高い評判を得ています。これらのメモリは、滑らかで鮮やかなRGBライティングが特徴で、PCを個性的に彩りたいユーザーから支持されています。

評判としては、「発色が綺麗」「ASUS Aura Syncなどの各社ライティング制御ソフトと問題なく同期できた」といった肯定的な声が多いです。性能もCRASシリーズがベースなので、見た目だけでなくパフォーマンスも十分です。

ただし、注意点もいくつかあります。一つは、物理的なサイズです。RGBライティングバーがある分、ヒートシンクの背が高くなりがちです。特に大型の空冷CPUクーラーを使っている場合、メモリとクーラーが干渉してしまう可能性があります。購入前にお使いのPCケースやクーラーとのスペースをよく確認しましょう。もう一つは、ライティングを制御するためにはマザーボードがRGB制御機能に対応している必要がある点です。これらの点さえクリアできれば、性能と美しさを両立できる満足度の高いモデルです。

Klevvはどんなユーザーにおすすめ?

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これまでの評判や特徴をまとめると、Klevvメモリは以下のような幅広いユーザーにおすすめできると言えます。

まず、自作PC初心者や、とにかく安定して動くメモリを安価に手に入れたい方です。SK hynix直系という信頼性がありながら、価格は非常にリーズナブルなBOLTシリーズやスタンダードモデルがぴったりです。

次に、メモリの「中身」にこだわる中級者以上の方。「どうせ買うなら信頼できるSK hynix製のチップがいい」と考えている方にとって、Klevvはまさにうってつけのブランドです。セール時には驚くような価格で手に入ることもあり、コストを抑えつつ高品質なパーツで組みたいというニーズに完璧に応えてくれます。

そして、パフォーマンスと見た目の両方を求めるゲーマーやクリエイターにも、CRASシリーズという選択肢があります。このように、Klevvは特定のユーザーだけでなく、安定志向から性能・見た目重視派まで、多くのPCユーザーの要求を満たすことができる、バランスの取れたブランドだと言えるでしょう。

Klevvメモリの評判まとめ

  • Klevvは香港のEssencore社が展開するメモリ専門ブランドである
  • 親会社は世界的な半導体メーカーSK hynixで信頼性は高い
  • 製品には高品質なSK hynix製メモリチップが主に採用される
  • 口コミではコストパフォーマンスの高さが特に評価されている
  • セール時にはメジャーブランドより安価になることが多い
  • DDR4、DDR5共に安定動作するという評判が多い
  • ゲーミング向けのCRASシリーズは性能とデザイン性が人気
  • コスパ重視なら安定性の高いBOLTシリーズがおすすめ
  • メモリ自体の保証は手厚いが、データは保証対象外
  • ユーザーの過失や改造による故障も保証されない点に注意
  • RGBモデルはCPUクーラーとの物理的干渉に気をつける必要がある
  • ブランド知名度はCrucialやCorsairに比べるとまだ低い
  • 相性問題は少ないが、念のためマザーボードの対応リスト確認が推奨される
  • 品質と価格のバランスを重視するあらゆるユーザーにおすすめできる
  • eスポーツチームのスポンサー実績もありゲーム用途にも強い