ゲーム中にCPU使用率が100%になる原因を探り、その高いデメリットを理解することは重要です。本記事では、まず現状把握のための使用率確認方法から、簡単なバックグラウンドプロセスの停止、タスクマネージャーでの優先度設定まで解説します。
さらに、ゲーム内設定やグラフィック設定、NVIDIAコントロールパネル、Windowsの電源プラン設定といったソフトウェア面での対策に加え、ドライバーの更新やウイルス対策ソフトの見直しも紹介。PC冷却やCPUクーラーのグリス交換といった物理的アプローチ、ボトルネックの解消、最終手段としてのパーツ交換や買い替えまで、ゲームのパフォーマンスを改善するための方法を網羅的に解説します。
- CPU使用率が高くなる原因とデメリット
- 設定変更でパフォーマンスを改善する具体的な手順
- 物理的な冷却対策とメンテナンスの重要性
- ボトルネックの確認と最終的な解決策
ゲームでCPU使用率を下げるための原因特定と基礎知識
- CPU使用率が100%になる原因とは?
- CPU使用率が高いことのデメリット
- まずはCPU使用率の確認方法を知ろう
- 厄介なバックグラウンドプロセスの停止方法
- タスクマネージャーでゲームの優先度を変更する
CPU使用率が100%になる原因とは?

ゲーム中にCPU使用率が100%に達してしまうのには、様々な原因が考えられます。単一の原因ではなく、複数の要因が絡み合っているケースも少なくありません。まずは、ご自身のPC環境がどれに当てはまるかを確認してみましょう。
主な原因は以下の通りです。
- ゲーム自体の要求スペック: 最新のAAAタイトルやオープンワールドゲームは、膨大な計算処理を必要とするため、本質的にCPU負荷が高くなります。
- CPUの性能不足: プレイしたいゲームの推奨スペックをCPUの性能が満たしていない場合、処理が追いつかず常にフル稼働状態になります。
- バックグラウンドプロセス: ゲーム以外に起動しているWebブラウザやボイスチャットソフトなどが、CPUリソースを消費しているケースです。
- 不適切なグラフィック設定: 影の品質や描画距離など、CPUに負荷をかけるグラフィック設定が高すぎると、使用率が上昇します。
- ドライバーの問題: グラフィックドライバーなどが古いと、ハードウェアの性能を最大限に引き出せず、CPUに余計な負荷がかかります。
- 熱暴走(サーマルスロットリング): CPUが高温になりすぎて性能が低下し、処理に時間がかかることで結果的に使用率が高い状態が続く現象です。
- ボトルネック: GPUの性能に対してCPUの性能が低すぎると、CPUが常にフル稼働してしまい、GPUの性能を活かせなくなります。
サーマルスロットリングとは?
CPUやGPUなどの半導体は、高温状態が続くと故障のリスクが高まります。サーマルスロットリングは、それを防ぐための保護機能です。一定の温度を超えると、自動的に動作クロック(処理速度)を下げて発熱を抑制します。これによりパーツは保護されますが、ゲームのパフォーマンスは著しく低下してしまいます。
CPU使用率が高いことのデメリット
「CPU使用率が高くてもゲームが動けば問題ない」と考えるのは危険です。CPU使用率が常に高い状態は、様々なデメリットを引き起こし、快適なゲーミング環境を損なうだけでなく、PC本体にも悪影響を及ぼす可能性があります。
具体的には、以下のようなデメリットが挙げられます。
パフォーマンスの低下
CPUに余裕がないため、フレームレートが低下したり、安定しなくなります。これにより、画面がカクつく「スタッタリング」や、一瞬固まる「プチフリーズ」が頻発し、快適なプレイが困難になります。
PC全体の動作不安定
ゲームだけでなく、同時に起動しているDiscordやブラウザなど、他のアプリケーションの動作も重くなります。最悪の場合、OS全体のレスポンスが悪化し、PCがフリーズしたり、ブルースクリーンが発生したりする危険性もあります。
発熱と騒音の増加
CPUが高負荷で動作し続けると、当然ながら発熱量が増加します。これを冷却するためにCPUファンやケースファンが高速で回転するため、騒音が大きくなります。
PCパーツの寿命への影響
高温状態が長時間続くことは、CPUやマザーボードといった電子部品の劣化を早める原因となります。結果として、PCパーツ全体の寿命を縮めてしまう可能性があります。
まずはCPU使用率の確認方法を知ろう

対策を始める前に、まずは現状を正確に把握することが重要です。Windowsには、特別なソフトをインストールしなくてもCPU使用率を確認できる便利なツールが標準で搭載されています。ここでは、代表的な確認方法を4つ紹介します。
| ツール名 | 特徴 | 起動方法 |
|---|---|---|
| タスクマネージャー | 最も手軽で基本的なツール。プロセスごとの使用率が分かり、原因特定に役立つ。 | Ctrl + Shift + Esc |
| Xbox Game Bar | ゲーム画面上に使用率をオーバーレイ表示できる。ゲームを中断せずに確認可能。 | Windows + G |
| リソースモニター | タスクマネージャーより詳細な情報を確認できる。中~上級者向け。 | タスクマネージャーから起動 |
| サードパーティ製ソフト | MSI Afterburnerなど。温度やフレームレートも同時に表示でき、非常に高機能。 | 別途インストールが必要 |
ゲーム中のCPU使用率を確認したい場合は、ゲーム画面を閉じずに情報を表示できる「オーバーレイ表示」に対応したXbox Game BarやMSI Afterburnerが特におすすめです。
厄介なバックグラウンドプロセスの停止方法
PC上では、あなたが直接操作しているアプリケーション以外にも、多くのプロセスが裏側で動いています。これらを「バックグラウンドプロセス」と呼び、中にはCPUリソースを消費してゲームのパフォーマンスを低下させるものも存在します。不要なプロセスを停止することで、CPUの負荷を軽減できます。
タスクマネージャーから手動で停止
最も直接的な方法です。ゲームを起動する前に、不要なアプリケーションを終了させましょう。
Ctrl + Shift + Escキーでタスクマネージャーを起動します。- 「プロセス」タブを開き、「CPU」の列をクリックして使用率順に並べ替えます。
- ゲーム以外でCPUを使用している不要なアプリ(Webブラウザなど)を選択し、右下の「タスクの終了」をクリックします。
Windowsの動作に必要なシステムプロセス(例: svchost.exe, csrss.exe)を誤って終了させないよう、十分に注意してください。不明なプロセスは無理に終了させず、プロセス名を検索して役割を調べてから判断しましょう。
スタートアップアプリの無効化
PC起動と同時に自動で立ち上がるアプリを整理することで、普段からCPUリソースを確保できます。
- タスクマネージャーを起動し、「スタートアップ アプリ」タブに移動します。
- 一覧から、起動時に不要なアプリを選択し、「無効化」をクリックします。
タスクマネージャーでゲームの優先度を変更する

Windowsは、複数のプロセスにCPUリソースを割り当てて処理を行っています。この割り当ての優先順位を調整することで、特定のアプリケーション(この場合はゲーム)の処理を優先させ、パフォーマンスの安定化を図ることができます。
設定手順は以下の通りです。
- まず、対象のゲームを起動します。
- タスクマネージャーを開き、「詳細」タブに移動します。
- 一覧からゲームの実行ファイル(.exe)を見つけて右クリックします。
- 「優先度の設定」にカーソルを合わせ、「高」または「通常以上」を選択します。
「リアルタイム」は絶対に選択しない
優先度「リアルタイム」は、OSの基本的な操作(マウスカーソルの移動など)よりも処理を優先させてしまうため、システム全体がフリーズしたり、操作不能になったりする危険性が非常に高いです。絶対に選択しないでください。
この優先度の設定は一時的なもので、ゲームを終了したりPCを再起動したりすると元の「通常」に戻ります。また、CPUの根本的な性能不足を解消するものではないため、効果は限定的です。
ゲームのCPU使用率を下げる具体的な設定と最終手段
- ゲーム内設定でグラフィック設定を見直す
- NVIDIAコントロールパネルの最適化設定
- Windowsの電源プランを高パフォーマンスに
- パフォーマンスを向上させるWindows設定
- ドライバーを更新して性能を最大化する
- ウイルス対策ソフトの設定を見直す
- パフォーマンス改善に役立つ便利ソフト
- 物理的なPC冷却で熱暴走を防ぐ
- CPUクーラーのグリス交換と性能向上
- GPUの性能を活かせないボトルネックとは
- 最終手段としてのパーツ交換とPC買い替え
- ゲームでCPU使用率を下げる対策まとめ
ゲーム内設定でグラフィック設定を見直す
CPU使用率を下げる上で、最も効果的な方法の一つがゲーム内のグラフィック設定の見直しです。グラフィック設定の中には、GPUだけでなくCPUにも大きな負荷をかける項目が存在します。以下の項目を中心に設定を一段階下げて、パフォーマンスの変化を確認してみましょう。
- 影 (Shadows): 影の描画はCPUに高い計算負荷をかけます。品質を「中」や「低」に下げるだけで、パフォーマンスが大きく改善されることがあります。
- 描画距離 (Draw Distance): 遠くの景色やオブジェクトを描画する範囲の設定です。この範囲を狭くすることで、CPUが一度に処理するオブジェクトの数を減らせます。
- オブジェクト密度 / NPC密度: フィールド上の草木、キャラクター、車などの表示数を調整する項目です。特にオープンワールドゲームでは効果絶大です。
- 物理演算 (Physics): 爆発や物体の破壊表現などに関わる設定です。品質を下げるとCPU負荷が軽減されます。
また、フレームレートの上限(FPS Limit)をモニターのリフレッシュレート(例: 60Hzなら60fps)に合わせて設定するのも有効です。CPUが不必要に高いフレームレートを出そうとするのを防ぎ、負荷を安定させることができます。
NVIDIAコントロールパネルの最適化設定

NVIDIA製のグラフィックボード(GeForceシリーズ)を使用している場合、「NVIDIAコントロールパネル」からゲームのパフォーマンスをさらに最適化できます。デスクトップで右クリックし、「NVIDIAコントロールパネル」を選択して起動します。
設定は「3D設定の管理」→「プログラム設定」タブで、対象のゲームごとに個別に設定するのがおすすめです。
おすすめの最適化設定
- 電源管理モード: 「パフォーマンス最大化を優先」に設定します。GPUの性能低下を防ぎ、処理を安定させることで、間接的にCPUへの負荷変動を緩和します。
- 最大フレームレート: ゲーム内にFPS上限設定がない場合に非常に有効です。モニターのリフレッシュレートに合わせて設定することで、CPUの過剰な負荷を抑えます。
- 低遅延モード: 「オン」または「ウルトラ」に設定します。入力遅延を軽減し、操作の応答性を高めます。
- スレッドした最適化: 「オン」または「自動」に設定します。マルチコアCPUを効率的に利用できるようになります。
Windowsの電源プランを高パフォーマンスに
Windowsの電源プランは、PCの消費電力とパフォーマンスのバランスを調整する設定です。標準では「バランス」に設定されていますが、これを変更することでCPUの性能を最大限に引き出すことができます。
設定方法
- 「コントロールパネル」を開きます。
- 「ハードウェアとサウンド」→「電源オプション」の順に進みます。
- 「高パフォーマンス」を選択します。
「高パフォーマンス」プランは、CPUのクロック周波数を常に高い状態で維持しようとするため、ゲーム中のパフォーマンスが安定しやすくなります。負荷の急な変動によるカクつきを抑制する効果が期待できます。
さらに上の「究極のパフォーマンス」
「高パフォーマンス」をさらに強化した「究極のパフォーマンス」というプランも存在します。通常は表示されていませんが、管理者権限でコマンドプロンプトを開き、powercfg -duplicatescheme e9a42b02-d5df-448d-aa00-03f14749eb61というコマンドを実行すると選択可能になります。
これらのプランは消費電力が増加するため、ノートPCをバッテリーで使用する際には注意が必要です。デスクトップPCや、ACアダプターに接続したノートPCでの使用を推奨します。
パフォーマンスを向上させるWindows設定

Windows OS自体の設定を見直すことでも、ゲームパフォーマンスの向上に繋がります。比較的手軽に試せるものをいくつか紹介します。
- ゲームモードをオンにする
「設定」→「ゲーム」→「ゲーム モード」と進み、設定をオンにします。ゲームプレイ中にバックグラウンドプロセスの活動を抑制し、リソースをゲームに優先的に割り当ててくれます。 - 視覚効果を調整する
「システムの詳細設定」を開き、「パフォーマンス」セクションの「設定」をクリック。「パフォーマンスを優先する」を選択すると、ウィンドウのアニメーションといったOSの装飾が無効になり、わずかながらCPUリソースを解放できます。 - 通知を抑制する
「設定」→「システム」→「集中モード(または応答不可)」で、ゲーム中に通知が表示されないように設定します。通知ポップアップによる一瞬のパフォーマンス低下を防ぎます。 - 配信の最適化を無効化する
「設定」→「Windows Update」→「詳細オプション」→「配信の最適化」と進み、「他のPCからのダウンロードを許可する」をオフにします。バックグラウンドでの不要な通信とCPU負荷をなくせます。
ドライバーを更新して性能を最大化する
PCの各パーツは「ドライバー」と呼ばれるソフトウェアによって制御されています。このドライバーが古いと、パーツ本来の性能を発揮できず、パフォーマンス低下の原因となります。特に重要なのは以下の2つです。
グラフィックドライバー
最も重要なドライバーです。新しいバージョンには、最新ゲームへの最適化やバグ修正が含まれているため、定期的な更新が不可欠です。NVIDIAの「GeForce Experience」やAMDの「AMD Software: Adrenalin Edition」といった公式ツールを使えば、簡単に最新版にアップデートできます。
チップセットドライバー
マザーボードとCPUなどのパーツ間の連携を司る、縁の下の力持ち的な存在です。システムの安定性向上に繋がるため、こちらも最新の状態に保つことが望ましいです。お使いのマザーボード製造元(ASUS, MSIなど)の公式サイトからダウンロードできます。
ウイルス対策ソフトの設定を見直す

PCを保護するために不可欠なウイルス対策ソフトですが、その動作がゲームのパフォーマンスに影響を与えることもあります。設定を見直して、影響を最小限に抑えましょう。
- ゲームモード(サイレントモード)を活用する
多くのセキュリティソフトには、ゲームプレイを検知してスキャンや通知を一時的に停止する「ゲームモード」が搭載されています。これを有効にしましょう。 - スキャン対象からゲームフォルダを除外する
ゲームがインストールされているフォルダや実行ファイルをスキャン対象から除外することで、起動やロード時のパフォーマンス低下を防げます。ただし、セキュリティリスクは自己責任となる点に注意が必要です。 - Windows Defenderを利用する
サードパーティ製のソフトが重いと感じる場合、Windowsに標準搭載されている「Microsoft Defender」を利用するのも一つの手です。比較的軽量で、OSのゲームモードともスムーズに連携します。
パフォーマンス改善に役立つ便利ソフト
PCの最適化を補助してくれるサードパーティ製のソフトウェアを導入するのも効果的です。ここでは代表的なものを2つ紹介します。
Process Lasso
CPUリソースの割り当てをリアルタイムで自動的に最適化してくれる高機能ツールです。特定のプロセスがCPUを占有しそうになると、自動で優先度を調整する「ProBalance」機能により、ゲーム中のカクつきを抑制し、システム全体の応答性を維持してくれます。
Razer Cortex
ゲーマー向けに開発された無料の最適化ツールです。ゲームを起動すると、不要なバックグラウンドプロセスやサービスを一時的に停止し、メモリを解放する「ゲームブースト」機能が特徴です。難しい設定なしで手軽にパフォーマンス向上が期待できます。
物理的なPC冷却で熱暴走を防ぐ

これまで紹介してきたソフトウェア的な対策を施しても改善しない場合、原因は「熱」にあるかもしれません。CPUが高温になると「サーマルスロットリング」が発生し、性能が大幅に低下します。物理的な冷却対策で、CPUが本来の性能を発揮できる環境を整えましょう。
- PC内部の清掃
PCケース内部、特にCPUクーラーのファンやヒートシンクに溜まったホコリは、冷却効率を著しく低下させます。エアダスターなどを使って定期的に清掃しましょう。 - エアフローの改善
ケース内の空気の流れ(エアフロー)を改善することも重要です。ケーブル類をまとめて空気の通り道を確保したり、ケースファンを増設したりするなどの対策が有効です。 - PCの設置場所の見直し
PCの吸気口や排気口を壁で塞がないよう、周囲に十分なスペースを確保してください。直射日光が当たる場所や暖房器具の近くも避けましょう。
CPUクーラーのグリス交換と性能向上
PCの冷却対策の中でも、特にCPUの温度に直結するのがCPUクーラーとCPUグリスです。長年メンテナンスをしていない場合は、これらの見直しが効果的な場合があります。
CPUグリスの塗り替え
CPUグリスは、CPU本体とCPUクーラーの間のわずかな隙間を埋め、熱を効率的に伝える役割を持つペースト状の素材です。このグリスは経年劣化で硬化し、熱伝導率が低下します。2~3年を目安に古いグリスを拭き取って新しいものに塗り替えることで、冷却性能が回復します。
CPUクーラーの交換
CPUに付属している標準のクーラー(リテールクーラー)は、冷却性能が最低限であることが多いです。特に高性能なCPUを使用している場合や、CPU温度が常に高い状態が続く場合は、冷却性能の高い大型の空冷クーラーや簡易水冷クーラーに交換することで、熱問題を根本的に解決できる可能性があります。
GPUの性能を活かせないボトルネックとは

PCのパーツはそれぞれが連携して動作していますが、特定のパーツの性能が他のパーツの足を引っ張り、システム全体の性能が頭打ちになってしまう現象を「ボトルネック」と呼びます。
CPUボトルネックとは?
ゲームにおけるボトルネックで多いのが、「CPUボトルネック」です。これは、グラフィックボード(GPU)の性能に対してCPUの処理能力が追いついていない状態を指します。
この状態になると、GPUはまだ余裕があるにもかかわらず、CPUからのデータ供給が間に合わないため、CPU使用率だけが100%に張り付き、GPU使用率は低いままになります。結果として、最新の高性能GPUを搭載していても、その性能を全く活かせずフレームレートが伸び悩むという事態に陥ります。
MSI Afterburnerなどのツールでゲーム中のCPUとGPUの使用率を同時に表示し、CPUが常に100%近くでGPU使用率が低いままであれば、CPUボトルネックの可能性が高いと判断できます。
最終手段としてのパーツ交換とPC買い替え
これまで紹介した全てのソフトウェア的、物理的対策を試してもCPU使用率が改善されず、ゲームが快適に動作しない場合、根本的な性能不足が原因である可能性が高いです。その場合の最終手段が、パーツの交換やPC自体の買い替えです。
CPUの交換
CPUボトルネックが明らかである場合、最も効果的な解決策です。ただし、現在使用しているマザーボードのCPUソケットに対応したCPUを選ぶ必要があります。また、マザーボードのBIOSアップデートが必要になる場合もあるため、事前の調査が不可欠です。
CPU交換に伴う注意点
CPUの世代を大きく変更する場合、CPUソケットの規格が変わり、マザーボードも交換が必要になるケースがほとんどです。さらに、メモリの規格もDDR4からDDR5へ変更が必要になるなど、結果的に大規模なアップグレードになることも少なくありません。
PC全体の買い替え
CPU、マザーボード、メモリといったPCの基幹部分の多くを交換する必要がある場合は、最新のBTOパソコンなどを新規に購入する方が、手間やコスト、保証の面で有利なことがあります。自身のPCスキルや予算と相談して、最適な選択をしましょう。
ゲームでCPU使用率を下げる対策まとめ
この記事で解説した、ゲーム中のCPU使用率を下げるための対策をまとめました。簡単なものから順番に試してみてください。
- CPU使用率が100%になる原因は性能不足やバックグラウンド処理など様々
- 使用率が高いとゲームのカクつきやPC全体の不安定化に繋がる
- まずはタスクマネージャーやXbox Game Barで現状の使用率を確認する
- タスクマネージャーでゲーム以外の不要なバックグラウンドプロセスを停止する
- PC起動時に自動実行される不要なスタートアップアプリを無効化する
- タスクマネージャーでゲームの実行ファイルの優先度を「高」に設定する
- ゲーム内のグラフィック設定、特に影や描画距離を下げて負荷を軽減する
- NVIDIAコントロールパネルで電源管理を「パフォーマンス最大化」に設定する
- Windowsの電源プランを「高パフォーマンス」に変更してCPU性能を引き出す
- OSのゲームモードをオンにし、不要な視覚効果や通知をオフにする
- グラフィックドライバーやチップセットドライバーを最新の状態に更新する
- ウイルス対策ソフトのゲームモードを有効にし、スキャン設定を見直す
- CPUの熱暴走を防ぐため、PC内部のホコリを定期的に清掃する
- CPUグリスの経年劣化が疑われる場合は新しいものに塗り替える
- 全ての対策を試しても改善しない場合はパーツ交換やPC買い替えを検討する