Core Ultra 7 265K CPUクーラーおすすめ厳選!失敗しない選び方

CPU 近未来的なPC内部で、Core Ultra 7 265K CPUから立ち上る冷気を高性能CPUクーラーが強力に冷却する様子。次世代プロセッサーの性能を最大限に引き出すための、空冷・水冷技術の重要性を示す。
タケル
Core Ultra 7 265K、ついに買うぞ!でもCPUクーラーって、何を選べばいいんだろう?
マキ
高性能なCPUほどクーラー選びが重要なんだ。この記事で基本からしっかり解説するから、一緒に最適な一台を見つけよう!

次世代CPUとして注目される「Core Ultra 7 265K」の性能を最大限に引き出すためには、CPUクーラー選びが非常に重要です。高いTDPと予想される発熱量に対応し、オーバークロックや静音性も考慮した最適な一品を見つけるのは簡単ではありません。

この記事では、空冷か水冷どっちが良いかという基本から、具体的な選び方の基準、サイズや高さによる干渉や互換性まで徹底解説します。コスパに優れたおすすめ品から、空冷や高性能な水冷(240mm・360mm)の最強モデルまで、性能比較レビューのポイントを交えて紹介し、取り付けの注意点まで網羅します。

  • Core Ultra 7 265Kの想定される熱量と必要な冷却性能
  • 空冷と水冷クーラーのメリット・デメリットと選び分け
  • 価格帯や用途別のおすすめCPUクーラーの具体的なモデル
  • 購入前に知るべきPCケースやメモリとの互換性・注意点

Core ultra 7 265k CPU クーラー選びで失敗しないための知識

  • Core Ultra 7 265KのTDPと発熱量
  • 失敗しないクーラーの選び方の基準
  • 空冷か水冷かどっちを選ぶべきか解説
  • オーバークロック(OC)と静音性の関係
  • サイズ・高さ・干渉・互換性を確認
  • 性能比較レビューで見るべきポイント
  • 新ソケットLGA1851への対応は?
  • 冷却グリスの選び方と塗り方

Core Ultra 7 265KのTDPと発熱量

Core Ultra 7 265K CPUが高負荷時に発する熱量をイメージしたクローズアップ。TDPやMTPといった高い発熱量に対応できる、高性能なCPUクーラー選びの必要性を示唆している。
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Core Ultra 7 265Kに最適なCPUクーラーを選ぶ上で、まず理解すべきなのがCPUの発熱量です。このCPUはまだ未発表のため正確な数値は不明ですが、いくつかの情報からその熱量を推測することができます。

まず、モデル名に含まれる「K」は、オーバークロックに対応したハイエンドデスクトップ向けモデルであることを示唆しています。現行世代のCore i7-14700Kを参考にすると、ベース消費電力(PBP)は125W、最大消費電力(MTP)は253Wに達します。

このことから、Core Ultra 7 265Kも最低でもMTPで250W以上の発熱に対応できる冷却性能が求められると考えるのが妥当です。さらに、電力制限を解除してオーバークロックを行った場合、消費電力と発熱量は300Wを超える可能性も十分に考えられます。そのため、性能を最大限に引き出したい場合は、より高性能な冷却ソリューションが必要不可欠です。

TDP・PBP・MTPとは?

  • TDP (Thermal Design Power): 熱設計電力のこと。CPUが最大負荷時に発する熱量を示す指標で、この数値が大きいほど高性能なクーラーが必要になります。
  • PBP (Processor Base Power): プロセッサーのベース電力。以前のTDPに近い概念で、定格クロックで動作している際の消費電力の目安です。
  • MTP (Maximum Turbo Power): 最大ターボ電力。CPUがターボ・ブースト機能で高負荷状態になった際の、短時間における最大消費電力です。CPUクーラー選びでは、このMTPを安定して冷却できるかが重要な基準となります。

動画エンコードやCGレンダリングなど、全てのCPUコアに高い負荷がかかる作業では、CPU温度がMTPに張り付くことも想定されるため、クーラー選びは決して妥協できません。

失敗しないクーラーの選び方の基準

Core Ultra 7 265Kの性能を安定して引き出すためには、以下の基準を総合的に判断してCPUクーラーを選ぶことが重要です。

冷却性能

最も重要な基準です。前述の通り、Core Ultra 7 265KのMTPである250W以上を安定して冷却できる性能が最低ラインとなります。オーバークロックを少しでも視野に入れるなら、300W以上の冷却能力を持つモデルを選ぶと安心です。

静音性

冷却性能とトレードオフの関係にありますが、静かなPC環境を求めるなら無視できない要素です。一般的に、大型のファンを低速で回転させる方が、小型ファンを高速で回転させるよりも静かになります。製品スペックに記載されている騒音レベル(dBA)も参考にしましょう。

サイズ・互換性

購入後に「取り付けられない」という事態を避けるため、互換性の確認は必須です。特に以下の4点は必ずチェックしましょう。

  • PCケース: 空冷ならクーラーの高さ、水冷ならラジエーターサイズがケースに収まるか。
  • マザーボード: VRMヒートシンクなどの部品と干渉しないか。
  • メモリ: 大型の空冷クーラーがメモリスロットに物理的に干渉しないか。
  • CPUソケット: 次世代ソケット「LGA 1851」への対応を確認。

価格(コストパフォーマンス)

CPUクーラーは数千円のものから3万円を超えるハイエンドモデルまで様々です。自分の用途(定格運用か、OCするか)と予算に合わせて、冷却性能とのバランスが良い製品を選びましょう。

取り付けやすさとデザイン

自作PC初心者にとっては、取り付けやすさも重要です。部品点数が少なく、マニュアルが分かりやすいモデルがおすすめです。また、PCケース内を「見せる」構成にするなら、RGBライティングの有無やカラーリングといったデザイン性も選択基準になります。

タケル
選ぶ基準が多すぎて混乱してきた…!何から考えればいいの?
マキ
大丈夫!まずは「冷却性能」と「PCケースに入るサイズ」。この2つを最優先に考えれば、候補はかなり絞れるよ!

空冷か水冷かどっちを選ぶべきか解説

空冷CPUクーラーと水冷CPUクーラーのメリット・デメリットを視覚的に対比。Core Ultra 7 265Kの冷却方法として、信頼性の空冷か、絶対性能の水冷か、どちらを選ぶべきかを検討する。
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CPUクーラーには大きく分けて「空冷」と「水冷」の2種類があります。どちらにもメリット・デメリットがあり、どちらが優れているとは一概に言えません。自分の目的や価値観に合わせて選ぶことが大切です。

種類 メリット デメリット
空冷クーラー
  • 構造がシンプルで故障しにくい
  • 液体漏れのリスクがゼロ
  • 比較的安価でコスパが高い
  • 取り付けが比較的容易
  • 高性能モデルは大型で重い
  • メモリや周辺パーツと干渉しやすい
  • ケース内のエアフローが重要になる
  • 絶対的な冷却性能は水冷に劣る
簡易水冷クーラー
  • 絶対的な冷却性能が高い
  • CPU周辺がスッキリする
  • CPUの熱を直接ケース外に排気できる
  • デザイン性が高いモデルが多い
  • 構造が複雑で故障リスクがある
  • ごく稀に液漏れの可能性がある
  • ポンプの動作音が気になる場合がある
  • 空冷より高価な傾向にある

こんな人におすすめ!

【空冷クーラーがおすすめな人】
信頼性やメンテナンスフリーを重視する人、コストパフォーマンスを求める人、定格運用や軽いオーバークロックがメインの人に向いています。液体漏れの心配をしたくないという方にも最適です。

【簡易水冷クーラーがおすすめな人】
本格的なオーバークロックで極限の性能を引き出したい人、PCケース内の見た目をスッキリさせたい人、静音性を保ちつつ高い冷却性能を両立させたい人におすすめです。大型ラジエーターならファンを低速で回せるため、静音化にも繋がります。

オーバークロック(OC)と静音性の関係

Core Ultra 7 265Kのような「K」付きCPUの醍醐味の一つがオーバークロック(OC)です。しかし、OCを行うと消費電力と発熱量が定格時よりも大幅に増加するため、冷却が極めて重要になります。

冷却が不十分なままOCを行うと、CPU温度が上限(約100℃)に達し、性能を強制的に低下させる「サーマルスロットリング」が発生します。これではOCをする意味がなくなってしまいます。そのため、265KのOCには、ハイエンド空冷クーラーや280mm以上の簡易水冷クーラーが必須と言えるでしょう。特に最大限の性能を狙うなら360mmサイズの簡易水冷が推奨されます。

マキ
OCするなら冷却は絶対に妥協しちゃダメ。性能が逆に下がる「サーマルスロットリング」が起きちゃうからね。

また、「静音性」は「冷却性能」に直結します。冷却性能に余裕のあるクーラーは、ファンを低速で回転させてもCPUを十分に冷やすことができます。結果として、PC全体の動作音が静かになるのです。

静音性を重視する場合でも、単に「静か」と謳われている製品を選ぶのではなく、冷却性能の高いモデルを選び、マザーボードの機能(PWM制御)でファン回転数をカスタマイズする(ファンカーブ設定)のが最も効果的です。

ファンカーブを調整して静音と冷却を両立

マザーボードのBIOS/UEFI画面や専用ソフトウェアを使えば、「CPU温度が低い時はファンを低速で、温度が高くなったら高速で回転させる」といったように、ファンの回転数を自由に設定できます。これにより、アイドル時の静音性と高負荷時の冷却性能を高いレベルで両立させることが可能です。

サイズ・高さ・干渉・互換性を確認

大型CPUクーラーとメモリの干渉問題。PCケースやマザーボードとの互換性を確認するため、クーラーのサイズや高さを事前にチェックする必要があることを示し、自作PCでの失敗を防ぐ。
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高性能なCPUクーラーほどサイズが大きくなる傾向にあり、PCケースや他のパーツとの物理的な干渉が問題になりがちです。購入前には必ず以下のポイントを確認しましょう。

空冷クーラーの場合

  • クーラーの全高: 製品スペックの「高さ」を確認し、PCケースのスペックにある「CPUクーラー最大高(CPUクリアランス)」の数値以下であることを確認します。
  • メモリとの干渉: 特に大型のデュアルタワークーラーは、メモリスロットに覆い被さることがあります。ヒートシンクが高いデザインのメモリを使っている場合は要注意です。製品によってはファンをずらして高さを稼げるものもありますが、その分クーラー全体の高さが増すため、ケースに収まるか再確認が必要です。

簡易水冷クーラーの場合

  • ラジエーターサイズ: 240mm, 280mm, 360mmなど、取り付けたいラジエーターのサイズに対応しているか、PCケースの仕様書で確認します。トップ(天面)、フロント(前面)など、取り付け位置も確認しましょう。
  • ラジエーターの厚み: ラジエーター本体(約27mm〜38mm)とファン(約25mm)を合わせた厚みが、マザーボードのVRMヒートシンクやメモリと干渉しないか確認が必要です。
タケル
えっ、クーラーが大きすぎてメモリに当たることがあるの!?危うく買っちゃうところだった…
マキ
そうなんだ。特にヒートシンクが派手なメモリは要注意だよ。購入前にクーラーとメモリ、両方の高さをしっかり確認しよう。

見落としがちなマザーボードヒートシンクとの干渉

特に大型空冷クーラーの場合、CPUソケット周辺にあるマザーボードのVRMヒートシンクとクーラーのヒートパイプが干渉することがあります。クーラーの製品ページで寸法図を確認したり、同じマザーボードでの取り付けレビューを探したりして、事前にチェックしておくと安心です。

性能比較レビューで見るべきポイント

新しいCPUクーラーの性能を判断する際、多くの人がレビューサイトや動画を参考にするでしょう。その際に注目すべきポイントを知っておくと、より正確に製品の実力を把握できます。

チェックすべき指標

  • CPU温度 (℃): アイドル時と高負荷時(Cinebench R23/R24など)の温度。もちろん低いほど高性能です。
  • 騒音値 (dBA): 高負荷時のファンやポンプの騒音レベル。同じ温度で冷却できていても、騒音値が低い方がより優秀なクーラーと言えます。
  • CPUクロック周波数 (GHz): 高負荷時にサーマルスロットリングを起こさず、CPUのブーストクロックを維持できているか。温度が低くてもクロックが落ちていては意味がありません。

レビュー比較のコツ「ΔT(デルタT)」

レビュー記事によってテスト時の室温は異なります。より公平に性能を比較したい場合は、「ΔT = CPU温度 – 室温」で算出される温度差を参考にしましょう。このΔTが小さいほど、冷却性能が高いことを意味します。

レビューの信頼性を見極める

レビューを参考にする際は、以下の点が明記されているか確認しましょう。

  • テスト環境: CPU、マザーボード、PCケース、室温など
  • 負荷テストの内容: 使用ソフトとテスト時間(10分以上の連続負荷が望ましい)
  • 比較対象: Noctua NH-D15のような定番・鉄板クーラーと比較されているか

Core Ultra 7 265Kは未発売のため、現時点ではCore i9-14900KやCore i7-14700Kといった同等以上の発熱を持つCPUでのレビュー結果を参考にするのが最も現実的です。

新ソケットLGA1851への対応は?

次世代CPU「Arrow Lake-S」で採用が噂される新ソケットLGA1851。既存のCPUクーラーとの互換性や、取り付け金具(リテンションキット)による対応の可能性を示唆する未来的なイメージ。
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Core Ultra 7 265Kが属する次世代CPU「Arrow Lake-S」では、新しいCPUソケット「LGA 1851」が採用されると噂されています。

CPUクーラーの互換性を考える上で、この新ソケットへの対応は非常に重要です。幸いなことに、LGA 1851は現行のLGA 1700と物理的なサイズやクーラー取り付け用の穴の位置が同じである可能性が高いと報じられています。そのため、多くのLGA 1700対応クーラーが流用できると期待されています。

確実なのは「公式対応」の確認

互換性の可能性が高いとはいえ、最も確実なのは、CPUクーラーのメーカーが正式に「LGA 1851対応」を謳っている製品を選ぶことです。製品発売後には、既存のクーラー向けにLGA 1851対応のリテンションキット(取り付け金具)がメーカーから提供される場合もあります。購入を検討しているクーラーメーカーの公式サイトを定期的にチェックしましょう。

冷却グリスの選び方と塗り方

CPUクーラーの性能を最大限に引き出すためには、CPUとクーラーの間に塗る「サーマルグリス(熱伝導グリス)」も重要な役割を果たします。

CPUの表面とクーラーの接触面は、目に見えないレベルで凹凸があります。グリスはその隙間を埋め、熱を効率的にクーラーへ伝える潤滑剤のようなものです。多くのCPUクーラーにはグリスが付属していますが、より高い冷却性能を求めるなら高性能なグリスを別途購入するのも良い選択です。

グリスの種類と特徴

  • シリコングリス: 最も一般的で安価。非導電性(電気が流れない)なので、万が一はみ出してもショートの心配がなく安全です。初心者におすすめ。
  • 金属系グリス: シルバーやダイヤモンドなどの粒子を含み、熱伝導率が高いのが特徴。価格は高めですが、冷却性能を追求するならこちら。ただし、導電性の製品が多いので塗布には注意が必要です。

基本的な塗り方

グリスの塗り方に絶対の正解はありませんが、代表的な方法をいくつか紹介します。

  1. 米粒・点置き: CPUの中央に米粒〜小豆程度の大きさでグリスを置き、クーラーの圧力で押し広げる方法。最も簡単で一般的な方法です。
  2. ×印塗り: CPUの対角線に沿って、×を描くようにグリスを塗る方法。IntelのCPUのような長方形のヒートスプレッダに対して有効とされています。
  3. ヘラでのばす: 付属のヘラやカードを使って、CPUの表面全体に薄く均一に塗り広げる方法。確実ですが、気泡が入りやすいというデメリットもあります。
マキ
グリスも大事なパーツの一つだよ。塗り忘れたり、逆に塗りすぎたりしないように注意しよう!

用途別|おすすめのCore ultra 7 265k CPU クーラー

  • 1万円前後で狙えるコスパおすすめ品
  • 定番で安心な空冷のおすすめモデル
  • 高性能な水冷おすすめ240mm・360mm
  • 性能を追求する最強のクーラーはこれ
  • 人気メーカーの製品と特徴を比較
  • デザイン重視のRGBライティングモデル
  • 失敗しないための取り付け注意点
  • 最適なCore ultra 7 265k CPU クーラーを見つけよう

1万円前後で狙えるコスパおすすめ品

1万円前後で狙えるコストパフォーマンスに優れたおすすめCPUクーラー。Core Ultra 7 265Kを定格運用で使うユーザー向けに、高い冷却性能と手頃な価格のバランスが良い製品を紹介。
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Core Ultra 7 265Kを定格運用、あるいは軽めのオーバークロックで楽しむなら、1万円前後で購入できるコストパフォーマンスに優れたモデルがおすすめです。近年はこの価格帯でもハイエンドに迫る性能を持つ製品が増えています。

【空冷】Thermalright Phantom Spirit 120 SE

「コスパ最強」の代名詞的存在。デュアルタワーヒートシンクと2基のファンを搭載し、上位モデルに匹敵する冷却性能を5,000円~8,000円という驚異的な価格で実現しています。265Kの定格運用には十分すぎる性能で、まず検討したい筆頭候補です。

【空冷】Scythe FUMA 3 (無限6)

日本のPCパーツメーカー、Scythe(サイズ)のデュアルタワークーラー。ヒートシンクの形状を工夫することで、背の高いメモリとの干渉を最大限回避しているのが特徴です。高い冷却性能と静音性、そして組み立てやすさを両立したバランスの取れたモデルです。

【水冷】DeepCool LS/LEシリーズ (240mm)

1万円台前半から購入可能な簡易水冷クーラー。ポンプヘッドのRGBライティングも美しく、性能と見た目を両立したいユーザーに人気です。265Kの定格運用であれば240mmサイズでも十分に対応可能です。

タケル
こんなに安くてもちゃんと冷えるモデルがあるんだ!すごい!
マキ
最近のコスパモデルの進化は目覚ましいよ。定格で使うなら、正直これで十分すぎるくらいの実力があるんだ。

定番で安心な空冷のおすすめモデル

信頼性や長期的な運用を重視するなら、実績のあるメーカーの定番空冷クーラーがおすすめです。最高の冷却性能を誇るハイエンドモデルから、バランスの取れたミドルレンジまで紹介します。

【ハイエンド】Noctua NH-D15 chromax.black

「空冷の王様」と称される、長年の実績と信頼性を誇るフラッグシップモデル。水冷クーラーに迫る最高の冷却性能と、卓越した静音性が魅力です。価格は高価ですが、6年間の長期保証と手厚いサポート体制は、安心してPCを使い続けたいユーザーにとって大きな価値があります。

【ハイエンド】DeepCool ASSASSIN IV

NH-D15の対抗馬として登場した新世代のハイエンド空冷クーラー。ヒートシンク全体を覆うスタイリッシュなデザインが特徴で、非常に高い冷却性能を両立しています。メモリスロットへのアクセス性も良く、デザインと性能の両方を求めるユーザーにおすすめです。

【ミドルレンジ】DeepCool AK620

デュアルタワー空冷クーラーのヒット作。ハイエンドに迫る冷却性能を持ちながら、比較的コンパクトなデザインで多くのPCケースに搭載可能です。性能と価格のバランスが非常に良く、多くのユーザーにとって満足度の高い選択肢となるでしょう。

高性能な水冷おすすめ240mm・360mm

Core Ultra 7 265Kのオーバークロックに最適な高性能簡易水冷CPUクーラー。240mmと360mmのラジエーターサイズによる冷却性能の違いを視覚的に示し、用途に応じた選択を促す。
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本格的なオーバークロックや、静音性を保ちながらの長時間高負荷作業には、簡易水冷クーラーが最適です。ラジエーターサイズによって性能が大きく変わるため、ここでは代表的な240mmと360mmのおすすめモデルを紹介します。

【360mm / 性能・OC重視】ARCTIC Liquid Freezer II / III 360

業界トップクラスの冷却性能で知られる簡易水冷クーラー。標準より厚いラジエーターと高性能なファンを組み合わせることで、圧倒的な冷却能力を発揮します。派手なライティングはありませんが、とにかく性能を最優先するなら真っ先に検討すべきモデルです。

【360mm / デザイン・性能両立】Lian Li Galahad II Trinity Performance

高性能なポンプとファン、そして洗練されたデザインで人気のモデル。特に「Performance」モデルは冷却性能を極限まで高めており、Core Ultra 7 265Kのオーバークロックにも余裕で対応します。交換可能なポンプヘッドカバーでデザインのカスタマイズも楽しめます。

【240mm / デザイン・機能性重視】NZXT KRAKEN 240

ポンプヘッドに大型の液晶ディスプレイを搭載しているのが最大の特徴。CPU温度やGPU温度、GIFアニメーションなどを表示でき、PCのモニタリングとドレスアップを両立できます。冷却性能も十分高く、デザイン性を重視するユーザーから絶大な支持を得ています。

タケル
水冷クーラーって見た目もすごくカッコいいんだね!ポンプに液晶が付いてるなんて未来的!
マキ
そう、最近の水冷は性能だけでなくデザインもすごいんだ。自分のPCのコンセプトに合わせて選ぶのも楽しいよ。

性能を追求する最強のクーラーはこれ

Core Ultra 7 265Kを過酷なオーバークロック状態でも安定して冷却し、一切の性能低下を許さない。そんな絶対的な冷却性能を求めるエンスージアスト向けの「最強」クーラーを紹介します。

簡易水冷 (AIO) 部門

現実的な選択肢として最強なのは、高性能な360mmまたは420mmラジエーター搭載モデルです。 ARCTIC Liquid Freezer II/IIIシリーズCorsairの大型モデル(H170iなど)は、各種レビューで常にトップクラスの性能を記録しています。物理的にラジエーターの放熱面積が広いため、ファンの回転数を抑えても高い冷却性能を維持でき、静音性にも貢献します。

420mmラジエーターの注意点

420mmラジエーターは最高の冷却性能を発揮しますが、搭載できるPCケースがフルタワーなど非常に大型のモデルに限られます。購入前には必ずPCケースの対応サイズを確認してください。

空冷部門

空冷で最強を目指すなら、前述のNoctua NH-D15DeepCool ASSASSIN IVが筆頭候補です。これらのモデルは、並の簡易水冷を上回るほどの冷却性能を発揮することもあり、メンテナンスフリーという空冷のメリットも享受できます。

究極の選択肢:本格水冷(カスタム水冷)

市販のクーラーでは満足できない究極の冷却を求めるなら、「本格水冷」という選択肢があります。CPU、GPU、マザーボードなどをまとめて一つの冷却ループに組み込み、巨大なラジエーターで冷却します。導入コストや組み立ての知識、手間はかかりますが、その冷却性能は他の追随を許しません

人気メーカーの製品と特徴を比較

人気のCPUクーラーメーカー各社の製品と特徴を比較。Noctuaの信頼性、CorsairやNZXTのデザイン性など、Core Ultra 7 265Kの用途や好みに合わせたメーカー選びの参考になる。
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CPUクーラー市場には多くのメーカーが存在し、それぞれに特徴があります。ここでは代表的な人気メーカーとその強みをまとめました。

メーカー 主な特徴 代表的な製品
Noctua 卓越した性能と静音性、長期保証による絶大な信頼性。質実剛健な製品作りで知られる。 NH-D15, NH-U12A
DeepCool 高い性能とスタイリッシュなデザインを両立。コストパフォーマンスに優れた製品も多い。 ASSASSIN IV, AK620, LS/LTシリーズ
Corsair 高性能な簡易水冷と、ソフトウェア「iCUE」による高度なRGBライティング制御が強み。 iCUE H150i ELITE CAPELLIX XT
NZXT ポンプヘッドの液晶ディスプレイが象徴的。デザイン性を重視するユーザーに絶大な人気。 KRAKENシリーズ
ARCTIC 派手さはないが、業界トップクラスの冷却性能を誇る製品を多くリリース。性能至上主義者向け。 Liquid Freezer II / IIIシリーズ
Thermalright 圧倒的なコストパフォーマンス。ハイエンドに迫る性能の空冷クーラーを低価格で提供。 Phantom Spirit 120 SE

デザイン重視のRGBライティングモデル

PCの性能だけでなく、見た目にもこだわりたいユーザーにとって、RGBライティングは重要な要素です。強化ガラスパネルのPCケースと組み合わせることで、自分だけのオリジナルPCを構築できます。

Corsair iCUE LINK H150i RGB

Corsairの統合管理ソフトウェア「iCUE」と連携し、鮮やかで多彩なライティングを楽しめる簡易水冷クーラーです。ファンやポンプヘッドのLEDを個別に制御し、他のCorsair製品と同期させることも可能。冷却性能も非常に高く、見た目と性能を高いレベルで両立させたいユーザーに最適です。ケーブル1本で接続できる「LINKシステム」も配線をスッキリさせたいユーザーには魅力的です。

Lian Li Galahad II Trinity

性能の高さはもちろん、交換可能な3種類のポンプヘッドカバーが付属しており、PCの雰囲気に合わせてデザインを変更できるのが特徴です。Lian Li製の美しいケースファン「UNI FAN」との相性も抜群で、統一感のある美しいライティングPCを組むことができます。

DeepCool LS720 SE

ポンプヘッドの「インフィニティミラー」デザインが特徴的な簡易水冷クーラーです。奥行きのある幻想的なライティングがPC内部を彩ります。高い冷却性能を持ちながら、比較的手頃な価格で手に入るため、RGBライティング入門にもおすすめのモデルです。

失敗しないための取り付け注意点

CPUクーラー取り付け時の最も重要な注意点。CPUと接触するベースの保護フィルムの剥がし忘れは冷却性能を著しく低下させるため、Core Ultra 7 265Kの性能を活かすには必須の作業。
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高性能なCPUクーラーを購入しても、正しく取り付けられていなければ性能を発揮できません。特に自作PC初心者が見落としがちな注意点をまとめました。

【最重要】保護フィルムを必ず剥がす

CPUと接触するクーラーのベース部分には、傷つき防止の保護フィルムが貼られています。これを剥がし忘れると熱が全く伝わらず、CPUが正常に冷却されません。取り付け作業の一番最初に確認し、必ず剥がしてください。

マキ
これは本当に重要!保護フィルムの剥がし忘れは、自作PCの”あるある”な失敗談だから絶対に確認してね!

サーマルグリスは適量を塗布する

グリスは多すぎても少なすぎても冷却性能が低下します。米粒大ほどの量をCPUの中央に置き、クーラーの圧力で押し広げるのが一般的で簡単です。塗りすぎるとマザーボードにはみ出してトラブルの原因になる可能性もあります。

ネジは対角線上に均等に締める

クーラーを固定するネジは、1本ずつ最後まで締めるのではなく、対角線上のネジを少しずつ順番に、均等な力で締めていくのがコツです。これにより、クーラーが傾くことなくCPUに均一な圧力で密着し、最高の冷却性能を発揮します。

ファンの向きとケーブル接続を確認する

  • 空冷ファンの向き: PCケースのエアフロー(通常は前面から吸気し、背面へ排気)に合わせて取り付けます。メモリ側から吸気し、ケース背面側へ風が抜けるように設置するのが基本です。
  • ケーブル接続: CPUクーラーのファンケーブルは、マザーボード上の「CPU_FAN」と書かれたピンヘッダーに接続します。水冷ポンプのケーブルは「AIO_PUMP」や「W_PUMP」に接続するのが推奨されます。

最適なCore ultra 7 265k CPU クーラーを見つけよう

この記事では、Core Ultra 7 265Kの性能を最大限に引き出すためのCPUクーラー選びについて、基礎知識から具体的なおすすめモデルまで詳しく解説しました。最後に、重要なポイントをまとめます。

  • Core Ultra 7 265KはMTP 250W以上を想定したクーラー選びが基本
  • オーバークロックをするなら300W以上の冷却能力を持つモデルが推奨される
  • 信頼性の空冷か、絶対性能の水冷か、自分の価値観に合わせて選ぶことが大切
  • 冷却性能に余裕があるクーラーはファンの回転数を抑えられ結果的に静音になる
  • 購入前にはPCケース、メモリ、マザーボードとの物理的な互換性を必ず確認
  • 新ソケットLGA 1851への公式対応を謳った製品を選ぶのが最も確実
  • 性能レビューでは温度だけでなく騒音値やクロック維持率も合わせて確認する
  • 定格運用なら1万円前後の高コスパモデルでも十分な冷却性能を発揮する
  • NoctuaやDeepCoolのハイエンド空冷は簡易水冷に迫る性能と信頼性が魅力
  • 本格的なOCにはARCTICなどの高性能360mm簡易水冷がおすすめ
  • NZXTやCorsairの製品はデザインやRGBライティングにこだわりたい場合に最適
  • 最強の冷却を求めるなら420mm水冷や本格水冷という選択肢も存在する
  • 取り付け時はベースの保護フィルム剥がし忘れに絶対に注意する
  • ネジを均等に締め、グリスを適量塗ることが性能発揮の鍵となる
  • 自分の予算、用途、そしてデザインの好みを総合的に判断して最適な一台を選ぼう